レバレッジ型ETFの承認は難しい?
米SEC(証券取引委員会)はレバレッジ型ビットコインETFを承認する方針がないようだ。WSJが28日、情報筋の内容として報じた。
今週、米資産管理企業のValkyrie社やDirexion、AXS Investmentsは相次いでレバレッジ型のビットコイン先物ETFの申請をSECに提出していた。
関連:米AXS Investments、2種類のビットコインETFを申請
しかし、情報筋によると、SECはValkyrieにレバレッジ型ETFの申請手続きを取りやめるよう指示したという。SECは現時点では、レバレッジへのエクスポージャーが望ましくないと考えている格好だ。
また、現物ビットコイン(BTC)ETFの承認目処も立っていない。先日、Gensler委員長が仮想通貨市場では投資家保護のルールが整備されていないと指摘したことから、近いうちに現物のETFが承認される可能性は低いと見られている。
関連:米国のビットコイン現物ETFの承認はまだ先か SEC委員長が投資家保護の必要性を強調
現在、ProSharesとValkyrieの先物ETFはすでに取引されているが、米時間28日にローンチ見込みだったVanEckのビットコイン先物ETFはまだ上場していない。
追記:Valkyrieは29日、レバレッジ型ビットコインETFの申請を取り下げた。
関連:米国初の「ビットコイン先物ETF」上場で今後の影響は|先物のプロが解説