JPYCのシリーズA
日本円連動ステーブルコイン「JPYC(JPY Coin)」を取り扱うJPYC株式会社は10日、シリーズAで約5億円を調達したことを発表した。
シリーズAに参加したのは、米Circle Ventures、Headline Asia、i-nest capital、JPYC従業員持株会。Circle Venturesは米ドルステーブルコイン「USDC」を発行するCircle社の新規ファンドで、Headline Asiaはアジアを中心に4つのファンドで計300億円を運用するベンチャーファンドだ。
JPYCは、1JPYC=1円で取引される円連動ステーブルコインで、日本国内法上、暗号資産ではなく、資金決済法の前払式支払手段となっている。
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Circle Ventures
Circle Venturesについては、Circle社が9日に発表したアーリーステージのブロックチェーン企業への投資に特化した新規ファンドだ。JPYCはCircle Venturesの最初の投資先となった。
このファンドが投資する資金の総額はあらかじめ決まっておらず、「金融キャピタルで、摩擦のない価値の交換の実現を目指すアーリーステージの企業を支援することが可能になった」としている。
また、Circleはグローバル拡大の一環としてハブをシンガポールにも置く計画をしており、同国でステーブルコインのパートナーを物色しているという。
同社はSPACでの株式上場も計画しており、評価額が5,000億円に達すると予測されている。