仮想通貨エコシステムの更なる進出か
米決済大手Visaは10日、暗号資産(仮想通貨)取引所やNFT市場との機能統合を担当するディレクターの求人を掲載したことがわかった。
主な職務内容についてはこのように記されている。
- 仮想通貨取引所・ウォレット・NFTマーケットプレイス向けのカード受け入れの戦略を立案
- 地域の営業チームと連携し、仮想通貨関連業者・ユーザーが法定通貨から仮想通貨に容易に換金できるようVisaカードの受け入れを拡大
- クロスボーダー決済における利用高を増やすための共同マーケティングプログラムを実行
また、応募条件については、仮想通貨業界に詳しく、分析スキルが高く、その上に決済業界と仮想通貨決済サービスプロバイダーについても知見の高い人物を求めているという。
Visa、マスターカード
Visaはこれまで積極的に仮想通貨の関連事業を進めてきている。3月に米ドルステーブルコインUSDCの決済利用を開始する方針を発表し、9月にはビットコイン(BTC)などの仮想通貨を、ブラジルで伝統的な金融部門と統合する計画も立てている。また、10月には、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やステーブルコインの相互運用を実現するために、ネットワークの構築を計画していることも明らかになった。
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なお、Visaのライバルであるマスターカードも昨日、独自の事業戦略を示していた。
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