Visa、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やステーブルコインの相互運用を計画

Visaの新たな取り組み

決済大手Visaは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)や暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの相互運用を実現するために、ネットワークの構築を計画していることが分かった。

ネットワークの名称は「Universal Payment Channels(以下、UPC 」。VisaはUPC開発の一環として、イーサリアム(ETH)テストネット「Ropsten」に、スマートコントラクトもデプロイ(展開)したという。このスマートコントラクトは、イーサリアムとステーブルコイン「USDC」の両方に対応していると説明した。

ステーブルコインとは

ビットコイン(BTC)などの一般的な仮想通貨と違い、価格が常に安定している(=stable)仮想通貨を指す。

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Visaは今年3月にUSDCの決済利用を開始する方針を発表するなど、仮想通貨部門を強化している。今月には同社の新規事業担当責任者が、ビットコインなどの仮想通貨を、ブラジルで伝統的な金融部門と統合する計画に言及したと報じられた。

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今回公開されたホワイトペーパー(事業計画書)の中でVisaは、「これからブロックチェーンを含めた分散型台帳技術(DLT)が発展していくにつれて、各ネットワークを横断し、処理能力の高い決済を促進していくことが必要不可欠である」と主張。この課題に取り組んでいくために、相互運用性、スケーラビリティ、可用性に制限のないネットワークとして、UPCの利用を提案したいという。

Visaの仮想通貨部門のトップCuy Sheffield氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し、以下のように説明した。

 

UPCはスマートコントラクトを活用し、様々なネットワークとコミュニケーションをとることができる。

 

高い処理能力と信頼性を兼ね備え、処理速度を向上させていくだろう。

そして、Visaは専門的な知識や技術も強化し、イーサリアムのプログラム言語「Solidity」について学び、実際にイーサリアム上でスマートコントラクトのコードを書いていると明かした。将来的には、他のブロックチェーンを活用する可能性も探っていくとしている。

UPCのユースケース

ホワイトペーパーでは、「UPCの技術は、異なるネットワーク上で発行されるCBDCが国境をまたいで決済に利用できるようにする」と説明。また「アクセスを許可制にして、CBDCとステーブルコインの間の運用でも重要な役割を果たす」とした。

この開発の中で、イーサリアムのテストネットでスマートコントラクトの稼働を試している模様だ。ホワイトペーパーには、UPCのユースケースとして主にCBDCとステーブルコインでの利用を挙げているが、冒頭には「デジタルトークンの送金をサポートする」と広義な説明も記載されている。

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