DCG、資本能力をさらに拡大
大手暗号資産(仮想通貨)ブロックチェーン持株会社のデジタル・カレンシー・グループ(DCG)社は18日、債務資本調達完了を発表した。信用枠を最大680億円(6億ドル)拡大したことを明らかにした。
DCG社は2015年設立の大手仮想通貨系企業の持株会社。グレースケールやコインデスク、ジェネシス社などの親会社として機能しており、傘下企業は累計1,000名以上の従業員を誇る。
また、コインベースやbitFlyer、Dapper Labs、ディセントラランド(MANA)を含む、世界35ヵ国以上で200以上の関連企業やプロジェクトにも投資している。
今回の債務資本調達には、Eldridge社や、Capital Group、Davidson Kempner Capital Management、Francisco Partnersなどの機関投資家やファンドが参加。DCG社の資本コストを削減することで、投資ポートフォリオや子会社の成長を促進し、自社の戦略的、経営的、財務的能力を高めることが狙いだという。
DCG社は11月上旬にも、1.1兆円の評価額に基づいて800億円に相当する株式を複数のVC(ベンチャーキャピタル)に売却したばかり。ソフトバンク傘下の投資ファンドや、グーグル社関連企業のPEファームなども参加した。
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DCG社の株式を40%保有するBarry Silbert CEOは以下のようにコメントした。
今回の資金調達により、市場機会にダイナミックに対応する能力が強化される。
このような機関投資家とパートナーを組むことができ、また、収益性が高く急速に成長している企業として、魅力的な資本コストで今回の成長資金にアクセスできることを大変嬉しく思っている。