韓国、仮想通貨のICO禁止を見直すか

ICOを許可する可能性が浮上

韓国の金融委員会(FSC)副委員長は17日、韓国国会の政務委員会に出席し、暗号資産(仮想通貨)のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を、同国の資本市場法に含める必要があると述べた。Money Todayが報道した。

韓国は2017年にICOを禁止していたが、それを撤回し、許可する可能性が浮上した形だ。

ICOとは

「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のことで、企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。ハイリスクハイリターンで投機的側面が強い反面、各国の法整備が追い付いていないことで、詐欺まがいのICOが横行するなど問題点も多く、国際的な規制強化が協調路線にある。

▶️仮想通貨用語集

金融委員会のDo Gyu-sang副委員長は、ICO規制に関する迅速な対応を要請している。

Do氏によると、ICOを規制対象として承認するには、まずその財務報告要件を再検討する必要があるという。FSCは、政務委員会に規制草案も提出。その中で、仮想通貨プロジェクトのホワイトペーパー、投資家向け目論見書、セキュリティ上の説明書などを、考えられる報告義務の項目として挙げた。

有価証券発行規制と同様の枠組みで、仮想通貨発行についても規制を行うという方向性だ。

ホワイトペーパーについては、プロジェクトごとに違う点も生じるが、基本的には、そのプロジェクトの詳細な説明、資産の分類、主な支援者に関する情報、基盤となる技術などのセクションを含めるべきだとしている。

FSCの草案は、取引のリスク、税金や手数料に関する詳細情報を報告することも規定。ICOで受け取った資金は銀行に預ける必要があり、その内容を会計報告書に記載しなければならないという。

また、仮想通貨を発行し販売することができるのは法人に限定され、規制に違反した場合は刑事罰も用意するとの構想だ。

与党代表が仮想通貨推進を呼びかけ

韓国では、仮想通貨について前向きな政策を取っていこうとする気運が高まっている。Yonhapニュースによると、韓国与党(「共に民主党」)のSong Young-gil代表は18日、「仮想通貨の存在を否定したり、制裁対象として見てはならず、適切に規制しながら新たなパラダイム転換を成し遂げなければならない」と指摘。

さらに、「ブロックチェーン技術に基づくメタバース市場を国家レベルで進めていく必要がある」とも発言した。

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釜山にブロックチェーン庁を新設し、ブロックチェーンを用いた新技術を開発する事業を急速に推進しなければならないとも主張しており、新たなデジタル技術へ積極姿勢を取りたいという意欲を見せた。

韓国では、釜山に国内唯一のブロックチェーン規制フリーゾーンがある。しかし、Song代表によると、この規制特区では、2019年に特区が開設されてから、具体的な成果は出せていない。その原因は、政府が仮想通貨取引所に対して否定的で、仮想通貨を抑制しつつブロックチェーン技術だけを育成しようとしたことにあるという。

Song代表は、こうした構想を、大統領候補のLee Jae-myung氏とも議論する予定だと話した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します