南米大手EC、仮想通貨売買を提供へ

ペイパルの仮想通貨採用に匹敵か

中南米最大のEコマースプラットフォーム「メルカド・リブレ(Mercado Libre)」の決済部門メルカド・パゴ(Mercado Pago)は2日、ブラジルのユーザー向けに、暗号資産(仮想通貨)の売買と保管サービスを12月中に開始すると発表した。ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)と米ドル建のステーブルコインPax Dollar(USDP)の利用が可能になる。

メルカド・パゴはUSDPを発行するサービス企業Paxosのブロックチェーンインフラと金融ソリューションを採用。ユーザーは1ブラジルレアル(約20円)から仮想通貨を売買、保管することが可能だ。

今日は仮想通貨業界にとって、もう一つの大きな節目となった。ラテンアメリカ最大の決済プロバイダーMercado Pagoは、ブラジルの顧客にBTC、ETHとステーブルコインUSDPの売買・保有を提供する。

Paxos社はブロックチェーンのインフラプラットフォームとして、カストディサービスや、ステーブルコインUSDPの発行、また仮想通貨の仲介サービスなどを提供。今年4月、米国通貨監督庁(OCC)より、銀行の設立における条件付き認可を得ており、全米向けの信託銀行の設立計画を進めている。

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Paxos社によると、今回の採用は、非仮想通貨ウォレット内で使用できるステーブルコインとしては最大規模だという。同社のWalter Hessert戦略責任者は、100万人超のブラジル人にステーブルコインへのシームレスなアクセスを提供することは、「ラテンアメリカにとって変革の瞬間」であり、今後仮想通貨やステーブルコインの普及が加速するだろうと述べている。

さらにメルカド・パゴのローンチは米ペイパル社による仮想通貨の採用(2020年10月)と同様のインパクトを与えるだろうと予想している。

メルカド・リブレと仮想通貨

メルカド・リブレは19カ国で事業を展開する中南米版楽天とも呼べるオンラインマーケット。昨年のアクティブユーザーは1億3,250万人を超え、米ナズダックに上場している。時価総額は570億ドル(約6.4兆円)相当に上る。

同社は先月、アプリ内でビットコインの売買機能を一部実装していたことも明らかになっており、仮想通貨を積極的に採用する姿勢のようだ。

また、今年4月にビットコインで不動産を購入できるサービスの提供を開始。さらに5月には約850億円分のビットコインを購入し、会社の資産(バランスシート)に組み入れたと報告している。

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メルカド・パゴのOsvaldo Giménez CEOは、金融の民主化と仮想通貨の普及を目指す中、今回のサービス開始は重要な一歩となると述べている。

2億1,400万人の人口を抱えるブラジルでは銀行サービスを利用できない人々が3,400万人に上ると推測されており、金融包摂は同国の重要な課題でもある。

金融包摂とは

金融包摂とは、経済状態や居住地などに関わらず、誰もが必要な金融サービスを利用できるようにすること。

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