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米超党派議員ら、「仮想通貨ブローカー」定義の明確化を財務省に要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インフラ法の仮想通貨条項めぐり書簡提出

米国の超党派議員らは14日、イエレン財務長官に対して書簡を提出した。最近成立したインフラ投資・雇用法に盛り込まれている暗号資産(仮想通貨)に関する条項について、ブローカーの定義を明確な形で示すよう求めている。

書簡には、上院のロブ・ポートマン議員、マーク・ウォーナー議員、マイク・クラポ議員、カーステン・シネマ議員、パット・トゥーミー議員、下院のシンシア・ルミス議員ら6名が差出人として名前を連ねている。

インフラ法とは

今後8年間で1.2兆ドル(約130兆円)を道路・橋、鉄道、港湾・空港、水道、高速通信網、電力網などの国内インフラへの投資を行う。バイデン政権の経済分野の主要政策の1つ。2021年11月15日に成立。

▶️仮想通貨用語集

背景として、インフラ投資・雇用法には仮想通貨関連の「ブローカー」に対し、顧客の税務情報開示を求める条項がある。しかし、ブローカーの定義が不明確であるため、マイナーや、ウォレット提供者など、本来顧客情報を持たない事業者にも義務が発生するのではないかと懸念されていた。

仮想通貨条項への評価

議員らはまず、仮想通貨条項を次のように評価している。

仮想通貨投資家が、株式トレーダーが受け取るのと同じ税務書類をブローカーから受け取ることを保証し、これにより、より簡単に確定申告を行うことを可能にして、コンプライアンスを促進するものである。

この規定は、仮想通貨のようなデジタル資産を、米国の税制にうまく取り入れるための、連邦政府による最初の取り組みの一つだ。

このように利点を認めつつ、対象範囲が、マイニング、ステーキングなど「分散型台帳取引の検証にのみ関与する個人」や、ソフトウェアやハードウェアの提供者にも広がってしまうのではないかと懸念されていることに言及。

これについては、書簡の提出者でもあるポートマン議員とウォーナー議員が8月、議会で「この規定の目的は、ブローカーの定義を満たさない人々に新たな報告義務を課すことではない」と発言していたことを確認した。

さらに、書簡は、行政・税務当局の考えも同様だろうと推定。当局は、報告義務について「デジタル資産の移転を可能にするブローカー」のみを対象とし、それ以外の事業者は対象外とみなしているだろうと続けた。

米財務省にガイドラインなどの提供を要請

その上で、対象範囲を限定することを確実にしておくため、財務省が、「ブローカー」の定義について、できるだけ早く(2021年末までに)、非公式なガイダンスや、何らかの情報を提供することを要望している。

また、対象範囲をさらに明確にするために「法案を提出する用意もある」と述べている。

書簡は、次のように結んでいる。

デジタル資産は、いくつかのセクターにおいてインパクトを持つ技術成長となる可能性がある。税務報告要件に関する明確なガイドラインは、このエコシステムに参加する人々にとって重要なものとなるだろう。

この分野にさらなる明確性を提供していき、この技術が不正金融、脱税、その他犯罪行為の手段とならないように努力しながら、同時に、米国が金融のイノベーションと発展におけるグローバル・リーダーであり続けることを確実にすることが重要だ。

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