CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場は24時間で約1.4兆円の回復へ|最注目のメインネットトレンドと今後の相場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場は回復傾向
仮想通貨市場は、24時間で130億USD(1.42兆円)の時価総額を回復。仮想通貨投資ファンド「Pantera Capital」のCEOであるDan Morehead氏は、5年間で仮想通貨産業は年率165%の成長率で急伸していること、機関投資家の資金流入前であることを理由に、年末には2万ドル(約215万円)になると予想しています。
メインネット移行通貨が急上昇トレンド入り
EOSやTRONなど、メインネット移行通貨の高騰が目立つことで、今後移行予定の通貨であるZILやONTの相場状況を良くしている可能性も。
メインネットとは
市場における実際の取引データが収納されているブロックチェーンのこと。TRONやEOSなどのイーサリアムネットワーク上で機能していた仮想通貨が「独自のネットワーク」で機能するようになることで、メインネットへの移行成立となる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨市場は、24時間で約1兆円を大きく超える時価総額の回復を記録しました。

coinmarketcapのデータによると、2日の7時30分時点で3300億USDであった時価総額は、3日7時30分時点では3430億USDまで続伸し、24時間で130億USD(1.42兆円)の時価総額回復となりました。

出典:coinmarketcap

日本時間3日の正午の時点では、時価総額が3450億USDと堅調に価格を維持しています。

BTCの価格は前日比1.6%ほどのプラスに留まっているものの、BCHが8%、EOSが16%、ZIL、ONTは10%の高騰を遂げ、時価総額が高い通貨が市場全体の回復を支えています。

ビットコインの底値ラインは

5月7日から続いた仮想通貨市場全体の下落は29日にBTC価格が78万円を記録した後に留まり、現在は少し価格を盛り返して同価格帯で揉んでいる、いわゆるレンジ相場と言えるでしょう。

出典:TradingView

上図の赤枠で示すように、BTC/JPYは大きな高騰は見受けられないものの、現在84万円のラインまで到達、堅調なラリーを継続しています。

現在のBTCの価格推移を鑑みると、価格回復が今後も継続するとの見方が強く、状況次第では5月29日の78万円が底値となる可能性があります。

しかし取引量の増加など、大きな価格高騰への足がかりが必要な状況ではあるため、再度70万円に突入した場合は注意が必要となるかもしれません。

BTC テクニカルアナリスト ウィリー・ウー氏は5月26日、BTCは6000ドル(約65万円)を切る可能性が高く、しばらくは5500~5700ドル(およそ60万円~62万円)の間を彷徨うと流通するすべての仮想通貨の市場価値と取引量を用いて指摘しましたが、3月以降落ち込んでいるBTCの取引量の推移は今後の価格推移を見る上でも重要となるでしょう。

出典:blockchain.info

また、底値予想とする一つの根拠として、仮想通貨やフィンテック関連に注力している投資ファンド、Pantera CapitalのCEOである、Dan Morehead氏は、仮想通貨の下落状況をビットコインの買い場と捉えています。

Dan氏は、5年間で仮想通貨産業は年率165%の成長率で急伸していることと、一般市場の機関投資家による、資産の流入が仮想通貨市場には起こっておらず、依然として過小評価されている段階であることを挙げました。

これらを理由に、年末には2万ドル(約215万円)になると言及し、現在の価格は買い時であると言及している。

メインネット移行通貨が高騰トレンド入りか

ここ数日高騰しているEOSやTRONは、ERC20ネットワークから独自メインネットへの移行をした通貨になります。

メインネットを移行するにあたり、トークンの変更手続きなどが必要になる場合があるので、保有している投資家は注意が必要です。

これらの通貨は、ICOを行う際のトークン発行としてイーサリアムブロックチェーンを利用し、プロジェクトの本格始動に伴う形で、メインネットへの移行を行なっています。

これからも数多くのERC20トークンがメインネットへの移行を表明、移行日程が近付く中、すでに移行開始したEOSとTRONの高騰が、今後移行予定の通貨であるZILやONTにとっても、相場状況の追い風となる可能性があります。

特に上昇値が顕著なEOSは、メインネット移行以外の材料として、EOS.ioの開発支援を行うための投資企業「SVKクリプト」と提携、5,000万ドル(55億円)規模のファンド立ち上げたとする発表が、価格の高騰を後押しした形となりました。

CoinPostの参考記事

EOS:6/3午前よりメインネットへ移行|新トークンの移し方や投資家が知るべき情報
5月2日にメインネットローンチを控えるEOSで致命的な脆弱性が指摘されています。EOSの開発リーダーは1件のバグ発見につき1万ドルの懸賞金をかけ、バグ修正を急ぎます。
TRONが遂にメインネットへ移行|TRX所有者が知っておくべきこと
仮想通貨トロン(TRON/TRX)がメインネットへの移行を発表しました。ユーザーのトークン移転は6/21~6/24とされています。BitfinexかやBinanceのウォレットに旧TRXが入れてある場合、自動的に変換してくれるそうです。

XRPのBTCペア建取引の減少

仮想通貨「XRP(リップル)」のデータを開示するxrpchartsのデータにて取引高上位の4取引所を見ると、XRPのBTCペアの取引が減少、JPYやUSDTとの取引ペアが大きなシェアを占めていることがわかります。

出典:xrpcharts.ripple.com

特に世界中で取引されている「Binance、Okex、Huobi」の3大取引所は、XRPだけでなくBTCなど主要通貨を中心にUSDT取引の需要が増加傾向にあります。

また、2018年5月のXRP取引高1位を達成した日本の取引所「Bitbank」では、世界のXRP取引量の内、16.7%となるJPY取引が占めており、月間XRP取引量世界1位をマークしたことを発表しています。

先日、Ripple社CEOのGarlinghouse氏は、『ビットコインの価格とその他の通貨の価格が(過剰までに)強い相関関係にある現状は、人々が各通貨の差異に気づくに連れて、間もなく終わりを迎える』と言及しました。

現状多くの通貨は、ビットコインの価格変動にそれぞれの通貨の価格が吊られる形で変動し、必要以上に強い相関関係が指摘されています。

Garlinghouse氏は、人々が各通貨の違いを理解して動くなど、それぞれの通貨に対する理解が進むことで、中身のあるプロジェクトへの個別評価が進むと言及。

このようなBTCペアにおける現象が進むことも、個別通貨に対する評価がより直接的に市場価格へと反映される状況を作り上げることに繋がるため、投資家にとっても良い傾向と言えるでしょう。

CoinPostの参考記事

リップル社CEO:BTCが仮想通貨市場全体の価格へ影響する時代は間も無く終わる
Ripple社CEOのGarlinghouse氏が、ビットコインの価格とその他の通貨の価格が強い相関関係にある現状は、人々が各通貨の差異に気づくに連れて、間も無く終わりを迎えるだろうと話しました。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
13:10
米ウォーレン議員、中国系仮想通貨マイナーによるスパイ活動を懸念
米国のウォーレン議員は、ビットコインなどを採掘する中国系仮想通貨マイニング事業者が国家安全保障にもたらすリスクを指摘した。
10:20
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア