CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム財団、「金継ぎ」テストネットをリリース PoS移行に向け前進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たなテストネット

イーサリアム財団は21日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)移行に向け、最終ステップとなる「The Merge」のテストネット「金継ぎ(Kintsugi)」が稼働開始したことを発表した。

イーサリアム財団は「金継ぎ」テストネット上でコミュニティーがETH2.0移行後の環境に適応する準備をするべきと説明。The Merge後のイーサリアム環境を想定して、バグや問題点の修正を発見する狙いがある。

フィードバックを反映させたソフトウェアの導入後、テストネット上で最終テストを行う予定で、順調に行けば今後全てのテストネットもThe Mergeを経る見込み。テストネットの反映が順調に行けば、イーサリアムのメインネットでもPoS移行に向けた最終調整に入る。

The Mergeとは

既存のメインネット(PoWチェーン)と、20年12月にローンチしたビーコンチェーン(PoSチェーン)を統合する大型アップグレード。イーサリアムPoS移行への最終段階となる。

▶️仮想通貨用語集

ETH2.0移行は2022年前半

なお、当初の予定では既存のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)体制からPoSへと移行するETH2.0の実装は2021年内が計画されていた。

しかし、コミュニティ投票などで、最終的に判断は延期されており、16日時点ではイーサリアム財団は2022年の1Q(1月から3月)か2Q(4月から6月)を目指す方針を示した。

出典:Ethereum Foundation

21年5月にイーサリアム財団が発表したレポートによれば、ETH2.0移行後の消費電力は既存のイーサリアム・ネットワークに比べ99%以上削減できるという概算も出ている。

関連:ETH2.0移行後は消費電力が99%削減か=イーサリアム財団

長期的には、PoS実装後は、ガス代など手数料とトランザクション時間を改善する「シャーディング」などの機能も実装していく方針だという。

シャーディングとは

ノードを幾つかのグループに分割して、同時並列でトランザクションの検証作業を行う技術。

イーサリアムの送金遅延や手数料増加など「スケーラビティ問題」に対する解決策の一つ。 データベースを水平方向に分割、検証作業を並列化することで処理能力の大幅向上が見込まれる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/21 土曜日
11:25
「いちご・レジデンス・トークン」第5号販売開始と資産譲渡の発表
いちごオーナーズ株式会社は、デジタル不動産事業の一環として「いちご・レジデンス・トークン」第5号の販売を開始した。
09:55
米大統領選ハリス氏勝利で「ビットコインに限り」強気か=レポート
米大統領選の結果が仮想通貨市場に与える影響をVanEckが分析。ハリス氏勝利はビットコインに限って有利との見方も。
08:00
フランクリン・テンプルトン、ソラナ上で投資信託の立ち上げを計画
米フランクリン・テンプルトンは20日、ソラナの大型カンファレンス「Breakpoint 2024」で、ソラナブロックチェーン上で投資信託の立ち上げを計画していることを明かした。
07:25
ソラナ「ファイアダンサー」、初期版がローンチ
仮想通貨ソラナのバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」の最初のバージョン「フランケンダンサー」がメインネットにローンチ。開発を主導するJumpの最高科学責任者がBreakpointで発表した。
06:52
米SEC、ブラックロック提供のビットコインETFのオプション取引を許可
米証券取引委員会(SEC)は20日、金融大手ブラックロックによるビットコイン現物ETFのオプション取引の上場申請を承認した。
06:30
米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し
米マイクロストラテジーは20日に仮想通貨ビットコイン(BTC)をさらに追加購入したことを発表した。
09/20 金曜日
17:50
ソラナ「Breakpoint 2024」で注目のトピックは?
ソラナ(SOL)保有の個人投資家や機関投資家の注目を集める中、Solana Breakpoint(ソラナブレイクポイント)2024がシンガポールで開催される。Solana 2.0やFiredancerの進展など、新たな発表や進捗報告が期待される。
17:15
仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由 ドージコイン後継を巡る競争
暗号資産(仮想通貨)「NEIRO(ねいろ)」は、ミームコイン市場で新たな注目を集めています。ドージコインの後継とされるトークンの乱立やバイナンス上場、供給集中問題について詳しく解説します。
14:56
米マイニング企業Hut8とBitmainが提携強化、次世代ASICマシン販売へ
米ナスダック上場の仮想通貨マイニング企業Hut 8は、ビットメイン社と提携して開発したビットコイン(BTC)の次世代ASICマイナー「U3S21EXPH」の発売を発表した。
14:29
イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」 第1段階は2025年初頭に実施予定
イーサリアムの次期アップグレード「Pectra」が2段階で実施決定。第1段階は2025年初頭、8つのEIPを含む機能改善を予定。
12:41
ワールドコイン、アプリユーザー向けの顔認識技術を試験導入へ
ワールドコインが顔認識技術をWorld Appに導入。アプリ使用時のセキュリティ強化が目的だ。各国当局のプライバシー懸念も継続。
12:20
米地裁、ConsensysがSECを提訴した裁判で判決
米地裁は、メタマスクなどを手掛けるWeb3ソフトウェア企業ConsensysがSECに対して起こした訴訟を棄却。この裁判は仮想通貨イーサリアムの証券性などを争っていた。
12:13
ビットコイン続伸、オンチェーンデータは需給好転を示唆
暗号資産(仮想通貨)市場ではFRBの大幅利下げを追い風にビットコイン(BTC)が200日移動平均線に迫る水準まで続伸。トレンド転換が視野に入る。
07:15
キヨサキ氏「米利下げで金・銀・BTCの価格は上昇へ」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、米FOMCの会合に合わせ、ゴールド、シルバー、仮想通貨ビットコインの価格が上昇しようとしているとXで予想。改めて購入を呼びかけている。
07:00
ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較
2024年に高騰している仮想通貨ソラナ(SOL)。投資家にとって重要な取引所選びとステーキング比較、メリットを解説。ソラナの基本知識、取引所と販売所の違い、手数料の種類、買い方の注意点に至るまで、初心者から上級者まで網羅しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧