CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン底入れの兆しが見えてきた、戻り高値を超えられるか 仮想通貨・週次市況(bitbank寄稿)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(18日〜26日)の仮想通貨相場

新型コロナウイルス・オミクロン感染拡大などのリスクオフ局面で米株式市場との相関性を強めていたビットコイン相場は反発。5万ドル台を回復した。

関連:5万ドル台回復のビットコイン「トレンド転換」なるか SANDなどメタバース関連銘柄に資金流入


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

週次レポート(12/18〜12/24):

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、530万円近辺から二段高を演じ、24日正午時点で、580万円周辺で推移している。

週明けから上値の重い展開で4.6万ドル水準となる520万円割れを試したBTC相場だったが、節目の水準で押し目買いが入ると、ハッシュレートの上昇や21日のアジア株式市場の反発を受けて530万円近辺から550万円台に一段高となった。

一方、その後は手掛かり難の中4.9万ドル水準で相場は失速。オミクロン変異株に対する警戒感が著しく後退したこともあり、週央に米株が急反発したが、BTCは伸び悩む展開となり、22日には4.9万ドルを終値で割り込んだ。

ただ、23日米時間には、暗号資産(仮想通貨)支持派として知られ自らもBTCを保有していることを公表しているシンシア・ルミス米共和党議員が、税制や規制に関して包括的な法案を来年議会に提出予定と報じられ、相場は550万円台中盤から上値を伸ばす展開となり、5万ドル水準となる571万円を突破し、およそ2週間ぶりに580万円台後半まで戻した。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

ビットコインのハッシュレートは今週21日、193.9 Eh/sを記録し4月につけた過去最高値(197.8 Eh/s)に肉薄した(第2図)。

ハッシュレートの低下から上昇は需給バランスの改善を示唆し、これまでにも相場復調の先行指標として注目されてきた。今年の夏に中国が仮想通貨マイニングを全面禁止にし、ビットコインのハッシュレートが著しく低下した後も、相場の底入れに先んじてハッシュレートが反転していた。

それだけに、ハッシュレートの最高値更新はビットコイン相場が続伸する切っ掛けの一つとして意識しておきたい。


【第2図:BTC対円とハッシュレート(日次)】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

ただ、年末に差し掛かり出来高も細る中、目先で相場が続伸するだけの体力が市場に残されているかも警戒しておきたい。

今週は久しぶりに相場が切り返し、200日移動平均線でのサポートが確認された格好だが、チャート上では4日の相場暴落後の戻り高値となる5.2万ドル(約595万円)を上抜けするまで安心できないだろう。本日から米国がクリスマス休暇に入ることに鑑みれば5.2万ドル突破は少なくとも来週までお預けとなるか。

第四・四半期のBTC相場は、史上最高値をつけた後にオミクロン変異株の検出と米金融政策の早期正常化のダブルパンチで波乱の展開となったが、ここにきてやっと底入れの兆しが見えてきた。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:BTC市場はオミクロン変異株への関心低下か、次に着目すべき指標とは

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧