CryptoSlamがシードラウンド完了
NFT(非代替性トークン)に関するデータ収集プラットフォームCryptoSlamは5日、戦略的シードラウンドで、900万ドル(約10億円)の資金調達を完了したことを発表した。
🚀Thrilled to announce our $9m strategic seed round led by Animoca Brands!
— CryptoSlam! (@cryptoslamio) January 5, 2022
HUGE thanks to @animocabrands, @mcuban, @OKEx, @sound_ventures_, @aplusk, @guyoseary, @KCRiseFund, @markpinc, @reidhoffman, @BinanceChain, @0xPolygon, @rottendoubt & many more! ⚡️https://t.co/U8WqqBvknl pic.twitter.com/m8Yrc6BiYO
大手メタバース関連企業Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)が主導し、CryptoSlamにプレシード段階から投資している米実業家のMark Cuban氏、そしてベンチャー投資会社サウンド・ベンチャーズも参加した。
その他、仮想通貨取引所OKExのベンチャー部門OKEx Blockdream Venturesや、バイナンス・スマート・チェーン、さらに、ビジネスSNSのLinkedInや、メタバース「ザ・サンドボックス(SAND)」その他の創業者らも、投資家として名前を連ねた。
CryptoSlamは、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)その他のブロックチェーンから、NFT関連データを収集する大手アグリゲーター(情報集約者)である。
2018年に立ち上げられ、2021年に人気を博したNFTコレクション「NBA Top Shot」の取引をFlowブロックチェーン上で追跡するプラットフォームとして、人気を集めた。NFTコレクションの販売額ランキングなどを提供している。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
▶️仮想通貨用語集
プラットフォームの拡大、新製品開発などに活用
資金調達ラウンドを主導したAnimoca Brandsの共同創設者Yat Siu氏は、次のようにコメントした。
ブロックチェーンのNFTデータを越えた集約と分析は、オープンメタバースの開発に不可欠なサービスであり、CryptoSlamはこの分野のリーダーとして地位を確立している。この才能あるチームを支援できて嬉しい。
関連:Animoca Brands、3億円分のスターアトラスNFTを購入
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
▶️仮想通貨用語集
Mark Cuban氏も「CryptoSlamが、NFTについての様々な情報や価格を網羅する情報源となったことは素晴らしい達成だ」と述べている。
CryptoSlamは、今回調達した資金を、スタッフの雇用、新規および既存のブロックチェーン向けプラットフォームの開発、企業向けのNFTデータAPIなどの新製品立ち上げに活用していく計画だという。
ビッグデータ企業と提携
CryptoSlamは、データサービスを強化しているところだ。
昨年12月28日には、中国発のブロックチェーン・ビッグデータ企業OKLinkとの提携を発表。これにより、OKLinkはCryptoSlamのユーザーに、リアルタイムデータ検索サービスとオンチェーンNFTデータを提供する予定だ。CryptoSlamは、OKLinkに、NFTについての包括的なマルチブロックチェーンデータの面からサポートを行う。