CoinPostで今最も読まれています

マネックスが22年度3Q決算発表「IEOやNFTなど新規事業は、コインチェックの大きな成長ドライバー」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインチェック事業が増益に貢献

国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを傘下に収めるマネックスグループは1月31日、2022年第1~第3四半期の決算を発表した。

2021年の3Qにおける累計の連結税引前利益は、前年同期比+51%の10億円で、収益全体は前年同期比4倍の増収となった。 今期の累計(4-12月)の連結最終利益は、前年同期比90.3%増の124億円と大きく増加したものの、直近10-12月期(3Q)の連結最終利益は、前年同期比88.0%減の4.3億円となりQonQでは減速した。

昨年末以降は、FRB(米連邦準備制度)による金融引き締めフェーズが顕著となり、株式や暗号資産(仮想通貨)などリスク資産全般が大きく売られ、市況悪化の影響でビットコイン(BTC)など暗号資産価格も半減していた。

また、主要3セグメント(日本セグメント・米国セグメント・クリプトアセット事業セグメント)収益は、前年同期比+51%増、なかでもクリプトアセット事業の収益は255億円で、前年同期比3.8倍という結果に。「各セグメントが着実に成長し、バランスの良い収益構成を実現」と総括した。

関連:コインチェックとは|投資家向け3つのおすすめポイント

出典:マネックスグループ決算資料

増収要因

決算説明会では、増収要因について、取り扱い仮想通貨の拡充、テレビCM放映などにより口座開設数は17.9万口座(前年同期比+36%)と大幅に増加し、販売所取引量も増大したことを強調した。

出典:マネックスグループ決算資料

コインチェックは2021年、ブロックチェーンゲーム関連銘柄のエンジンコイン(ENJ)上場したほか、国内取引所として初となるIEO(Initial Exchange Offering)第一弾となるパレットトークン(PLT)などの銘柄を上場させた。

市況の好転を追い風に、21年1月に3年ぶりにテレビCM放映を再開すると、21年9月には俳優の松田翔太氏を起用したテレビCMを放映。Web広告も積極的に展開するなどマーケティングにも注力した。

今後のマーケティングの方針としては「暗号資産相場の動きをタイムリーにとらえROI(投資利益率)をコントロールしながら、より対象人数の多いマジョリティ層獲得のためのマーケティングを実施」するとしている。

出典:マネックスグループ決算資料

今後の成長ドライバー

また、コインチェックは2022年になってから2つの新規事業を発表している。

1月28日に発表された「Coincheck Labs」は、仮想通貨・NFTネイティブなプロダクトの起業家、スタートアップ、コミュニティを支援し、日本のブロックチェーン・WEB3.0エコシステムの成長を支援することを目的としたプロジェクトだ。

関連:Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性

2つ目のOasis TOKYOは、コインチェックとNFTゲームプロジェクト「ザ・サンドボックス(SAND)」が共同で、同ゲームのメタバース(仮想現実)にて都市開発を行うプロジェクト。NFTとメタバース関連の取組みにより、Web3.0を見据えたデジタル経済圏を創造・拡大していくと標榜している。

関連:コインチェック、The Sandbox上で近未来都市「Oasis TOKYO」開発へ

関連:「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

松本大会長は「今後の成長の大きなドライバーは、IEO(Initial Exchange Offering)やNFT(非代替性トークン)事業だと考えている」などと述べ、将来性のある分野への積極的な投資も示唆した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア