ビットコインを移動か
大口送金や注目度の高いトランザクションを報告するSNSアカウント『Whale Alert』は1日、2016年に暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexのハッキング被害で不正流出したビットコイン(BTC)が、移動したことを報告した。
今回の移動は21回に分け、合計で6万4,643BTC(現在のレートで2,880億円相当)が不明なウォレットに送金されている。盗難されたビットコインのうち、現在もまだ動いていないのは14BTC。今回で、不正流出したビットコインの99.9%が移動したことになる。
⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ ⚠ 10,000 #BTC (383,540,711 USD) of stolen funds transferred from Bitfinex Hack 2016 to unknown wallethttps://t.co/kvvWQpZoq8
— Whale Alert (@whale_alert) February 1, 2022
Bitfinexから不正流出したビットコインは、合計でおよそ12万BTC(現在のレートで5,350億円相当)。当時のレートは1BTC=約6万円で、72億円相当だった。これまでも度々、対象のビットコインが移動したことは報告されている。
関連:2016年にBitfinexから盗難されたビットコイン、690億円相当が移動か
CoinPostの提携メディア『The Block』によると、Bitfinexの担当者は「現在も世界の法執行機関や取引所、ウォレット企業と協力し、盗難されたビットコインが取り戻せるように努めている。これまで約50BTCを取り返した」と説明したという。
売却は困難か
今回のビットコインの移動に関する情報は、採用する時間軸によって相違している。ブロックチェーン分析企業Ellipticは「23回に分け、94,643BTC(現在のレートで4,200億円相当)が移動した」と見ている。
Ellipticは「盗難されたビットコインは時間をかけて資金洗浄されており、即座に売却される可能性は低いだろう」と説明。送金が追跡されているため、現金化が難しい状況にある模様だ。