ナイキ、スニーカーNFT業者を訴訟
スポーツ用品大手のNIKEは3日、ナイキのスニーカーのNFTを販売しているオンラインの小売業者「StockX」に対する訴訟をニューヨーク連邦裁判所で起こした。
ナイキは自社のシューズと画像に紐づけられたStockXのNFTが商標を侵害・希薄化しており、消費者を混乱させると主張した。販売の差し止めなどを求めている。
StockXはオンラインでスニーカーやアパレル、ホビー製品などを販売する企業。コレクターの需要に特化しており、商品の過去の価格の推移や変動率が見れるなど、株式の取引所のような機能を備えていることが特徴の一つとなっている。
スニーカーはStockXでも最も需要の高いジャンルの一つであり、StockXが1月18日に発表したスニーカーのNFT「Vault NFT」は、購入するとNFTがユーザーのポートフォリオに送られ、StockX上で売買することが出来るという。
また、購入したNFTは、保管庫(Vault)に保管されている実際のスニーカーと交換することも可能だという。他ブランドとコラボしたナイキのスニーカーNFTには、80万円といった高額で取引されているものも存在する。
今回の訴訟の背景には、ナイキが独自の仮想アイテムをリリースする計画を立てていることが関係していると考えられる。/p>
ナイキは1月、新たに「NikeVirtualStudios」を立ち上げ、Web3、メタバース、ブロックチェーンベースの体験を提供していく拠点とする構想を明かした。その他にも、ナイキは、昨年12月にバーチャルニーカーやプロフィールNFTなどを制作するスタジオ「RTFKT」を買収している。