はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

寒波到来の米テキサス州、一部のビットコイン採掘停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

主要マイニング企業が対応を発表

米国のテキサス州で運用を行っている暗号資産(仮想通貨)マイニング業者で、運用規模を削減・停止する動きが出ている。背景にあるのが、州の電力事情に影響を及ぼすと考えられている冬の嵐の到来だ。

なお、削減の動きは、数日前からのものであり、金曜日の朝に行われたテキサス州アボット知事の会見によると、電力網は問題なく機能していると報告されている。

北アメリカを拠点とする大手マイニング企業のライオット・ブロックチェーン(Riot)は、テキサス州ロックデールで稼働する施設の稼働を98~99%削減したと複数メディアに明かした。

また、ライオットはツイッター上で次のように声明を発表し、施設では400人の雇用を生み出していると付け加えて、地元の理解を求めた。

テキサス州で発展してきた最大のビットコインマイニング業者として、ライオットはウィンストン施設のビットコイン・マイニングの運用を削減し、冬の嵐の期間中のERCOTの送電網をサポートする。

ERCOTとは、テキサス電気信頼性評議会の略称で、同組織は、テキサス州の電力負荷の90%を供給している。

ライオットの他にも、テキサス・ブロックチェーン評議会(TBC)のメンバー、Nathan Nichols氏は、電力負荷の削減を行っているとツイッター上で明らかにしている。同氏はテキサスを拠点とするマイニング企業のRhodiumの共同創設者でもある。

批判の回避や経済的インセンティブも狙いに

安価な電力を提供し、暗号資産の受け入れに前向きな姿勢を持つテキサス州は多くのマイニング企業が集まる地域となっている。

関連:テキサス州知事候補、州政府のビットコイン保有や法定通貨化検討を主要政策に

一方で、ビットコインは、そのPoWアルゴリズムが電力を浪費しているとの批判にさらされてきた。また、テキサス州では、2021年にも大規模な停電を経験し数百人の死者が出るなど大きな被害が出ている。

こういった二つの事象を結び付けた批判の増加を防ぐことが、今回の迅速な措置の狙いのひとつと考えられる。

また、電力需要の調整のために取引に応じることで経済的なインセンティブがもたらされるため、マイニング企業にとってはメリットも大きいという。

インターネットにインフラを提供する一般的なデータセンターは、恣意的に施設の稼働を調整することが難しい一方で、純粋な利益に基づいて自由に施設を運営できるマイニング企業は、電力負荷の安定を模索する電力会社の良きパートナーとなっている模様だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧