はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

カザフ当局、仮想通貨採掘業への課税強化を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨マイナーへの課税強化を検討

カザフスタン共和国の当局は、ここ数日、ビットコイン(BTC)などのマイニング事業者に対する課税を強化する方針を打ち出している。

4日に地元メディアのKazinformが報じたところによると、カザフスタン当局は仮想通貨マイニング事業者への電力税を1キロワットあたり1テンゲから5テンゲ(約0.27円から1.34円)に引き上げることを検討しているという。

さらに、カザフスタンの第一財務次官であるMarat Sultangaziev氏は、マイニング事業者が採掘報酬を獲得したか、マイニング機器の電源をオンにしていたかには関わらず、毎月、設備に対する税金の支払いを課すことを提案した。カジノ運営者が、その持つ設備に対して税金を支払うのと同様に考えられるという。

カザフスタンのデジタル開発大臣であるBagdat Musin氏も3日、個人のフェイスブックに無登録のマイニング事業者に対する苦情を投稿していたところだ。

Musin氏は投稿で、「グレーなマイナーは、カザフスタンの電力システムに深刻なダメージを与えている。違法採掘の電力コストは、1ギガワットを超えると推定される」と言及。登録していないマイナーを知っている場合は、自分の事務所に報告するよう呼びかけた。

カザフスタンの現在の規則では、「グレーなマイニング事業者」と「ホワイトなマイニング事業者」が区別されている。ホワイトマイナーとは、デジタル開発省に登録した事業者のことだ。同省は2021年末頃より、仮想通貨マイニング事業者の当局への登録を推進している。

マイナーへの電力供給を一時停止

カザフスタン政府は、冬季の電力需要ひっ迫を背景にして、1月末までのほとんどの期間、仮想通貨マイニング事業者への電力供給を遮断していた。

一部の地元のマイナーが仮想通貨メディアThe Blockに語ったところによると、インターネットへのアクセスは回復したものの、電力は依然として不足しているという。

BlockchainKZで、マイニングに関するコンサルタントを行っているMakhat Serikuly氏は「我々はオンラインに戻ったが、電気供給はまだ抑制されている」と述べた。

マイナーのKanat Amren氏も、「電気がなければ仕事はできない。現在のところ、ホワイトマイナーは電気を止められている」とコメントしている。

21年にハッシュレートが急成長

カザフスタンは中央アジアに位置する国で、中国政府がマイニングへの取り締まり強化を打ち出して以降、マイナーの移転先として注目が高まった。

ケンブリッジ大学の統計によれば、カザフスタンの仮想通貨マイニング事業は、21年8月時点で、世界のビットコインハッシュレートの、約18%を占めるまでに成長していた。

ロシア(約11%)やカナダ(約10%)を抑え、一位の米国(約35%)に次ぐ割合である。

しかし、地元のマイナーによると、カザフスタンの規制状況の先行きが不透明になるにつれ、マイニング事業者は、米国やロシアへの移転を希望するようになっているという。

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
07:20
JPモルガン、イーサリアム上でトークン化MMFをローンチ
JPモルガンは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で同社初のトークン化したマネー・マーケット・ファンドをローンチ。適格投資家に利回りを得る機会を提供する。
06:35
リップル、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムレイヤー2に拡大
リップルが15日、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムのレイヤー2群に拡大すると発表した。ワームホールと提携し、オプティミズム、ベース、インク、ユニチェーンでテストを開始。
06:05
イーサリアム保有企業ビットマイン、先週10万ETH超を追加購入
米上場企業ビットマインが15日、先週10万2259イーサリアムを購入したと発表した。総保有量は397万枚に達し、ETH供給量の3.2%を占める。
05:45
ストラテジー、2週連続で1万BTC超を購入
ビットコイン保有企業ストラテジーが16日、12月8日から14日の間に1万645BTCを約10億ドルで追加購入したと発表。2週連続で1万BTC超の購入となり、総保有量は67万1268BTCに達した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧