仮想通貨サービスのグローバル拡大
米国の大手投資アプリ「ロビンフッド」は11日、暗号資産(仮想通貨)戦略を主導にしたグローバル展開を検討していることを明かした。Steve Quirk CBO(首席ブローカー責任者)はCNBCとのインタビューで語った。
ロビンフッド社は4Q(21年10月〜12月)期の決算説明会にて4.2億ドル(490億円)相当の純損失を計上。21年1月には仮想通貨ドージコイン(DOGE)など、ミーム銘柄が個人投資家から注目を集めたが、Quirk氏は一時的な現象だったと説明した。
ミーム銘柄とは
企業の業績などのファンダメンタルズに関係なく、SNS上の情報拡散を通じて価格急騰を招くなど、極端に投機性の強い銘柄の総称。2021年には、ゲームストップ(GME)株やAMC株、ドージコイン(DOGE)などが取り沙汰された。
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特に同アプリは21年春、米国における個人投資家層の投資参入に一翼を担った。また、仮想通貨市場も投機対象として注目を集めるきっかけにもなった。
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同社の仮想通貨の取り組みについて、Quirk氏は以下のようにコメントした。
規制に準拠した格好で仮想通貨サービスを拡大する方法を模索している。ウォレット機能の提供など仮想通貨戦略を主導にしたグローバル展開も考えている。
グローバル展開をしていく上で、最も成長が見られる道筋は仮想通貨だ。規制面からすると、グローバル展開が現実的だろう。
仮想通貨ウォレットサービス
ロビンフッドは22年1月より仮想通貨ウォレットのベータ版をリリース済み。現在はまだ試運転状態だが、3月までの公式リリースを目指している。
また、仮想通貨以外では、今後の戦略として新規ユーザーの誘致と投資家の教育、レンディングや退職金口座など、新サービスの提供を行っていく方針も明らかにした。
ロビンフッドは現在、以下の7銘柄の仮想通貨を取り扱っている。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ドージコイン(DOGE)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコインSV(BSV)
- イーサリアムクラシック(ETC)