はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

カナダデモ鎮圧、警察が特定の仮想通貨ウォレットの取引停止を要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

緊急事態法に基づき仮想通貨取引も抑制

カナダの王立騎馬警察(RCMP)は、暗号資産(仮想通貨)取引所に、トラックデモに関連するビットコイン(BTC)などのウォレットとの取引を停止するよう通知した。地元メディアThe Globe and Mailなどが報道した。

カナダ王立騎馬警察(RCMP)とは

カナダ連邦政府の国家警察。自動車が発明される前の時代から存在しており、かつては馬により巡回していたため「騎馬警察」の名前が残っている。

▶️仮想通貨用語集

RCMPのこの通知は、カナダ政府が14日に発動した緊急事態法に基づいている。

背景

背景として、カナダ政府が、米国との国境を越えるトラック運転手にワクチン接種を義務化したことに対して、抗議活動が行われていることがある。トラック運転手らが、道路を占拠したり、国境を封鎖するデモが長期化していることから、カナダ政府は緊急事態法の発動に踏み切った。

トルドー首相は、デモによる封鎖は「カナダ経済への打撃となり、公共の安全を損なう」「違法で危険な行動の継続を容認しない」と宣言している。

緊急事態法発動は、デモ車両の撤去など、より広い権限を警察などに与える。また、経済的にデモ活動を支援するネット上の募金などについても追跡しやすくなるという。

この取り締まりの一環として、RCMPは、仮想通貨取引所などに対し、抗議行動に関連するアカウントの取引を停止するよう指示する書簡を送付した格好だ。

金融機関に広く書簡を送付

書簡には、30以上のウォレットアドレスが掲載されており、これらのアドレスに関する取引を停止し、「取引に関するいかなる情報も、カナダRCMP長官に直ちに開示すること」と記している。

これらのアドレスは抗議活動への寄付などに関わるとされており、ほとんどがビットコイン(BTC)アドレスだが、イーサリアム(ETH)、エイダ(ADA)、ライトコイン(LTC)のアドレスも少数存在した。

RCMPは、仮想通貨企業だけではなく、その他の従来型金融機関にも、似たような指示を出している。

カナダ銀行協会(CBA)によると、RCMPは銀行にも書簡を送り、道路封鎖活動に関与している個人の口座凍結や、金融サービス停止を求める圧力をかけているという。

こうした指示は、証券ディーラー、決済業者、クラウドファンディング・プラットフォームなど、金融セクターの広い範囲を対象としている。

仮想通貨コミュニティの声

トロントの仮想通貨取引所Bitbuyの法的遵守責任者Torstein Braaten氏は、デモが犯罪的な行為に結びついているかは分からないとしつつ、次のようにコメントした。

アドレスがもし、犯罪行為に関連する可能性があるとされた場合、非常に懸念する。私たちが犯罪に関与することは受け入れられない。

一方で、RCMPの措置は強引であるとの意見もあった。

ブロックチェーンを研究するクイーンズ大学のErica Pimentel教授は、今回の仮想通貨取引所への措置は、銀行口座を凍結するのと同等のものだが、人々の口座を凍結するのは行き過ぎた行為だと述べている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
05:00
仮想通貨ステラルーメン(XLM)とは
ステラ(XLM)の基礎から最新動向まで完全解説。2024年注目のSorobanプラットフォーム、マネーグラムとの戦略的提携、DeFiエコシステムの発展など、投資・運用に必要な情報を詳しく紹介。国内取引所の比較や将来性まで徹底解説します。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧