WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン大幅続落、地政学リスクの高まりで仮想通貨市場全面安

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの大幅悪化に伴い、米株価指数先物は時間外取引で下落。ロシア株は前日比-13%急落したほか、欧州株全面安で市場心理が悪化した。

東京株式市場(前場)では、日経平均株価が前日比600円安と大幅下落した。

ロシアが、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部のドネツクとルガンスクについて共和国としての独立を承認、国防省にロシア軍派遣を指示したことで市場のリスクオフが加速した。国連安全保障理事会は、これを受け緊急会合を開催する方向で調整に入っており、経済制裁による世界経済への影響も懸念される。

ウクライナとの軍事衝突、及び戦争に発展した場合、欧米による経済制裁とロシアによる報復措置から、世界的なサプライチェーンの混乱のほか、天然ガスや原油などの供給逼迫によりエネルギー価格高騰は免れず、世界的な物価上昇圧力からインフレーションが加速するおそれが高い。

21日には、バイデン米大統領とプーチン露大統領の首脳会談が調整中との情報が伝わり、24日に米露外相会議が予定されているが、首脳会談についてロシア側は「具体的な計画はない」と表明した。

ウクライナ情勢の緊迫化を受け、安全資産とされる金相場は、1トロイオンス=1900円台を回復。2011年の高値水準まで上昇した。(下図)

XAU/USD月足

地政学リスクに加え、インフレに強い資産として、米FRB(米連邦準備制度)の金融引き締め局面の影響を見越したヘッジ的な買いも入っているものとみられる。過去最高値は、20年8月に記録した2074.98円。

対照的に、有限の市場供給量からデジタル・ゴールドの性質を有するビットコインは、リスクオフ局面では米株指数及びナスダック市場との相関を急速に高めるなど、「リスク資産」としての評価が根強い。22日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比5.85%安の425万円(36,942ドル)と大幅下落した。

BTC/USD日足

直近安値の32,933ドルを下回った場合、心理的節目の30,000ドルのほか、サポートライン(下値支持線)として21年6月の最安値28,880ドルが意識されることになる。

万が一戦争に発展した場合は、テクニカル分析が効く保証はなく、20年3月のコロナ・ショックのように投資家が狼狽する可能性も十分あり得る。相場の不確実性が極限まで高まっている以上、可能な限りリスクを軽減して、資産を守ることを優先する局面と言えるだろう。

大手暗号資産(仮想通貨)取引所Huobiグループの共同創設者であるDu Jun氏は、「過去のトレンドサイクルから見れば、現在はベア相場の入口に過ぎないかもしれない」との見解を示し、長期的な相場の冷え込みに警鐘を鳴らした。同氏によれば、次のビットコイン半減期が訪れる2024年までこの傾向が続く可能性がある。

オンチェーンデータ分析

ビットコイン(BTC)保有者傾向を分析する指標の一つである365日MVRVは、現在-19.5%前後で推移する。

MVRV

このオンチェーンインデックスは、1年間にBTCを購入した投資家の推定平均利益/損失に使用されるもので、算式は(市場時価総額:MV-実現時価総額:RV)/MVを用いる。0以上だと「オーバーバリュー(割高圏)」。0以下は「アンダーバリュー(割安圏)」を示す。

-10%未満のMVRV値は、押し目買いの入りやすいゾーンとされる中で、短期保有者が損失を出して売却していることを示しており、長期投資家が蓄積している兆候が見受けられる。

いずれにせよ、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクはかつてなく緊迫化しており、地合い悪化よる相場の急変に注意したい。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/29 火曜日
13:25
金融庁、貿易決済へのステーブルコイン活用実証を支援決定
金融庁は29日、トレードワルツやNTTデータ、みずほ銀行など6社による貿易決済でのステーブルコイン活用実証を、「決済高度化プロジェクト」の支援案件に採択したと発表した。
13:10
「Z世代は若年から投資始める傾向」仮想通貨人気の背景は格差拡大か=グレースケール
グレースケールは、Z世代の平均投資開始年齢が19歳と早く、長い投資期間が仮想通貨への配分余地を広げうると論じた。Z世代は予測市場への関心も高いと報告されている。
11:55
シティ、トークン化預金サービスを日本とUAEに拡大 米ドル24時間決済
米シティグループは29日、トークン化預金を用いた法人向け決済サービス「シティ・トークン・サービス」を日本とUAEへ拡大したと発表した。許可型ブロックチェーン上で24時間365日の資金移動を可能にし、展開先は計7市場となる。
11:45
チェーンリンクの新標準『CCIP2.0』始動、トークン化資産の移転を高速化
チェーンリンクは28日、相互運用プロトコルの大型アップグレード版「CCIP2.0」の稼働開始を発表した。検証機能の追加やコンプライアンス対応の強化により、機関投資家のトークン化資産移転を後押しする狙いだ。
11:00
コインベース、トークン化TCG市場に参入
コインベースは29日、実物のトレーディングカードをトークン化して扱う新サービスを近く提供すると発表した。保管か現物発送を選べる仕組みで、拡大するトークン化TCG市場への参入として投資家の関心を集めている。
10:15
アポロ、AIエージェントで銀行取り付け騒ぎに警鐘
米資産運用大手アポロのチーフエコノミストは、AIエージェントによる家計預金の自動移動が銀行の低コスト預金を減らし、金融システムに影響し得ると警鐘を鳴らした。投資家には預金流出リスクへの目配りが求められる。
09:42
ハッキング受けたビットゲット、出金を段階的に再開|セキュリティを強化
仮想通貨取引所ビットゲットが不正流出被害後、出金を段階的に再開している。攻撃経路の特定やセキュリティ強化策についても報告した。
08:25
Japan Smart Chainが改称、ステーブルコイン決済インフラ事業へ転換
AltX Research株式会社は「Japan Smart Chain」をMIZUHIKIに改称し、ステーブルコイン決済インフラ事業へ転換すると発表した。メインネットも公開し、複数自治体で給付金基盤のPOCが決定した。
08:10
シティとコインベース、決済事業で協業拡大
金融大手シティと仮想通貨取引所コインベースは、決済事業の協業拡大を発表。ステーブルコインと法定通貨の両替を自動化する機能を提供することなどを説明した。
08:05
Bybit、フランクリン発行のトークン化ファンドを機関担保資産に採用
バイビットとフランクリン・テンプルトンが戦略的提携を発表した。機関投資家はフランクリン発行のトークン化ファンド株式をBybitの取引担保資産として活用できるようになる。
06:55
デファイ・デベロップメント、ソラナ保有量254万に到達 6週で約10%増加
デファイ・デベロップメントは9月28日、仮想通貨ソラナ保有量が253万8010SOLに達したと発表した。8月12日の決算発表以降、6週間で約10%増加している。
06:40
老舗ブロックチェーンドットコム、IPOで5億ドル調達検討
仮想通貨大手ブロックチェーンドットコムが新規株式公開(IPO)を検討しており、5億ドルの調達を目指す。評価額は40億〜60億ドルとされ、ビットコイン相場の回復を背景に上場機運が再び高まった。
06:20
国税庁の新システム『KSK2』稼働、AI分析で仮想通貨の申告漏れ把握へ
国税庁の次世代システム『KSK2』が稼働を開始し、仮想通貨取引データもAI分析の対象に含まれやすくなった。投資家は年間取引報告書の管理と正確な申告が一段と重要になる。
05:50
ゴールドマン・サックス、1000億ドル規模の国債ファンドを仮想通貨決済網に開放
金融大手ゴールドマン・サックスの国債ファンド「FTIXX」が仮想通貨決済網Lynqで提供開始。SEC登録のtZEROが取引を担い、機関投資家は現金を効率的に運用できるようになる。
05:30
ビットマイン、イーサリアム保有数600万ETH突破
ビットマインの保有イーサリアムが600万ETHを突破。直近1週間で1万7,362ETHを購入し、供給量5%目標への進捗は98%に到達している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧