スペイン初の承認
スペイン最大の暗号資産(仮想通貨)取引所「Bit2Me」は17日、同国の中央銀行であるスペイン銀行(Banco de España)から、暗号資産サービスプロバイダー(VASP)としての登録が承認されたと発表した。スペイン初のVASPライセンス取得企業として、「仮想通貨と法定通貨の交換、及びデジタルウォレット保管のためのサービスの提供」が可能になる。
Bit2Me es el PRIMER EXCHANGE DEL MUNDO reconocido por el @BancoDeEspana. 🙌
— Bit2Me (@bit2me) February 17, 2022
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Bit2Meはスペイン銀行に認可された世界初の取引所となった。
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2015年に設立されたBit2Meは、現在世界100カ国以上にサービスを提供。昨年の取引高は11億ユーロ(1,426億円)を上回ったという。
同取引所のLeif Ferreira最高経営責任者は、スペイン銀行による世界初となるVASP承認は、Bit2Meが提供するサービスの安全性と信頼を示すものであり、ビジネス関係の後押しをするものだとコメントした。
スペインにおけるVASP登録
スペイン銀行がVASPの登録申請の詳細を発表したのは昨年10月下旬。スペインで仮想通貨と法定通貨の交換、及びウォレット保管サービスを提供するには、中央銀行の電子登録システムへの登録申請が必要となった。すでに中央銀行または他の規制当局に登録されている銀行などの金融機関も、仮想通貨サービスを提供するには、新たに登録することが求められている。
登録申請には、マネーロンダリング及びテロ資金供与の防止マニュアル、デューディリジェンスの遵守や情報の流れと対応策を詳述したリスク管理文書の提出が必要で、最長3ヶ月かけてその内容が審査されるという。
ライセンスを取得することなく、スペイン国内で仮想通貨サービスの提供を続けた場合、15万ユーロから1,000万ユーロ(1,940万円から12億9,620万円)の罰金が科される。
大規模なビットコイン広告
Bit2Meは昨年2月、スペインの首都マドリッドで大通りや主要地区に800枚を超えるポスターを使った大々的なビットコイン広告キャンペーンを展開。「革命は始まったばかりだ。ビットコインへようこそ」がそのスローガンだった。
Bit2Meは、このキャンペーンを通して「金融の未来として注目される」ビットコインのメリットを社会に伝え、一般の認識を高めることを目指していたという。
このキャンペーンは、スペイン証券取引委員会(CNMV)の目を引くところとなり、仮想通貨の街頭広告により厳格な規制導入を導入する可能性も示唆された。
それから1年後、Bit2Meは仮想通貨取引サービスの提供者として、正式に中央銀行のお墨付きを得ることになったわけだ。
関連:スペイン当局、仮想通貨の街頭広告規制を厳格化する可能性
B2Mトークンのエアドロップ
Bit2Meは昨年8月、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるユーティリティ・トークン「B2M」の一般販売を前に、250万ユーロ(3億2,400万円)の資金調達に成功したと発表していた。
Bit2Meは現在、新たなローンチパッドを記念して、2月9日から3月2日までの間、CoinMarketCapを通じて大規模なB2Mのエアドロップを実施している。