EVM関連プロジェクトなどを支援
金融向けブロックチェーンのアルゴランド(ALGO)は先日、2,000万ドル(約23億円)規模の支援プログラムを発表した。
仮想通貨メディアCoinDeskの報道によれば、支援プログラム設立の報告は、イーサリアム(ETH)関連のカンファレンス「ETHDenver」で、Algorand FoundationのStaci WardenCEOが行ったという。
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1,000万ドルはEVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性を高めるソリューションに携わる開発者に提供。残る1,000万ドルは、アルゴランド向けの開発者ツールを手掛けるデベロッパーに提供されるという。
アルゴランドは、従来型と分散型の金融モデルの統合を目指すレイヤー1チェーン。1秒間に最大1万件のトランザクションを処理可能とされており、「未来の金融(Future of Finance=FutureFi)」の構築を目標としている。
提案書の提出が必要
EVM関連のプログラムでは、支援を希望する研究チームは3月18日までに、リサーチ方法やコスト、スケジュールを記載した提案書を提出する必要がある。支援の対象には複数のチームが選ばれる場合があり、その際は、支援金は各チームで分配される形になるそうだ。
WardenCEOは、今回のEVM関連の支援プログラムについて、公式サイトで以下のようにコメントした。
アルゴランドはマルチチェーンの世界を信じており、このSupaGrant(支援プログラム)はその必然性に向けて我々を前進させてくれるでしょう。
イーサリアム用に書かれたスマートコントラクトをAlgorand上で実行することで、人気の高いDeFiプロトコルやNFTプロジェクトが複数のチェーンにサービスを提供するための障壁をなくし、参加する人のコストを大幅に削減します。
経験豊富な開発者チームがAlgorandのために長期的な基礎技術を研究・構築するインセンティブを与えることは、ブロックチェーン・コミュニティ全体の利益につながると考えています
ガバナンス分散化を開始
アルゴランドは21年10月から、ガバナンスの分散化を始めている。
同月には、アルゴランド財団が管理していた未発行分の32億ALGO(当時の価値で6,000億円超)の取り扱いに関する意思決定権が、コミュニティへと移譲されることが発表された。
この決定に伴い、ウォレットにALGO(ネイティブトークン)を保有しておくだけで自動的に付与されていた「参加報酬」は2022年末までに徐々に削減。今後はガバナンスに積極的に参加することで付与される「ガバナー報酬」モデルに移行することが告知されている
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