3つの仮想通貨部署を経験できるプログラム
米決済大手Visaは新卒者を対象として、暗号資産(仮想通貨)関連事業を開発するプログラムで求人募集している。仮想通貨事業に関して、3種類の仕事を順番に経験できるものだ。
Visaは「仮想通貨分野において豊富な専門知識を持つ、強力なエントリーレベルの人材供給源を構築する」ことを目的として挙げている。このプログラムに雇用された場合、18カ月の間に、次の3つの職務を体験できる。
- 仮想通貨関連製品の開発
- 仮想通貨ソリューション
- デジタルパートナーシップ
仮想通貨チームでの仕事内容
まず、仮想通貨関連製品の開発チームでは、プログラム参加者は、仮想通貨やVisaの新商品開発方法について、深く理解することができるという。
具体的には、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)などについての専門的知識を得て、仮想通貨に関して新製品を開発するチャンスを見出していく。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
▶️仮想通貨用語集
仮想通貨ソリューションチームでは、仮想通貨企業がVisaの製品やサービスを活用する方法や、パートナー企業との関係を構築する方法などを学べる。
さらに、銀行へのコンサルティングで仮想通貨関連の説明を行うことや、新しい仮想通貨ビジネスモデルについての知識を習得して、仮想通貨スタートアップ企業の事業開発などを支援することも挙げられた。
デジタルパートナーシップチームでは、Visaの運営方法や、Visaが仮想通貨やフィンテック企業と関係構築する方法を学べる。また、フィンテックの新たなビジネスモデルやトレンド、それらが仮想通貨とどのように接点を持つかについても知識を得るという。
以上のように、今回の募集内容を見ると、Visaが仮想通貨分野で、多面的な試みを行おうとしていることが窺える。Visaは、昨年(2021年)も、積極的に仮想通貨分野の求人募集を行っていたところだ。
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コインデスクによると、Visaのアル・ケリー CEOは8日、「仮想通貨は法定通貨が不安定な新興国では有用かもしれないが、米国やカナダといった先進国での役割については、どのようなものになるか分からない」という趣旨で発言していた。
一方、仮想通貨がどのような意味を持つかについて決めるのは顧客だとして、これからも、仮想通貨サービスを提供していきたいとしている。