今週は堅調推移のビットコイン、踏み上げ相場となる可能性も 仮想通貨・週次市況(bitbank寄稿)

今週(19日〜25日)の仮想通貨相場

ビットコイン市場は、先週に続き今週も堅調だった。週初めに一時40,500ドルまで下落するも、その後反発し週後半には45,000ドルを記録している。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

25日の終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

週間騰落率

月初来騰落率

月間騰落率

年初来騰落率

年間騰落率

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照、各銘柄の価格はTradingviewを参照)

19日〜25日のBTCチャート

Tradingview

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

19日〜25日レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、前週に引き続き底堅い展開で500万円台を回復。24日には、終値ベースで2021年末終値を上回り、年次でプラス圏に浮上。25日正午時点では、530万円台中盤で取引されている。

今週のBTC対円は、ゴールドマンサックス(GS)が初めてBTCのオプション取引を行ったとの報道で490万円水準を維持すると、ステーブルコインのTerra創設者が、裏付け資産として30億ドル相当のBTCを購入する計画をツイッター・スペースで明らかにし、500万円台を回復し、520万円にタッチした。

対ドルで4.3万ドルとなる同水準で相場は上値を抑えられるも、ドル高円安の進行を受け、BTC対円はジリジリと値を戻す展開となると(4.3ドル水準が引き上がった格好)、24日には米国の追加対露制裁を受けて金(ゴールド)相場が急伸、さらにブラックロック(BR)がウクライナでの戦争がデジタル通貨の普及を後押しするとの旨のノートを公開し、相場は上値を追う展開となり540万円にタッチした。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

ロシアとウクライナの停戦協議を巡っては、今週は目星い進展は見られなかったものの、市場のリスク耐性が強まったか米株も暗号資産(仮想通貨)も底堅い推移となった。こうした中で、ゴールドマンサックスの取引参入やCowenの市場参入に相場が支えられた。

また、BTCの対ドル相場は、遂に中期アセンディングトライアングル上辺の4.5万ドルをうかがう展開となっており、アク抜けまであと一歩の位置で推移している(第2図)。さらに、24日の相場上昇時には、先物市場の資金調達率がマイナスに振れると同時に取組高が上昇しており、チャート上の節目を突破したタイミングで踏み上げ相場となる可能性も出てきた(第3図)。

こうした状況下で米国の期待インフレ率を示すブレークイーブン・インフレ率は、5年物が記録上で過去最高値を更新し3.57%、10年物が過去最高の2.94%に迫る2.92%を記録しており、BTCにとっては市場のリスク選好度回復と期待インフレの上昇が重なり、好環境になっていると言える。

4.5万ドルの上抜けに成功すれば、対ドルで200日移動平均線が走る4.8万ドルや節目の5万ドルが上値目途としてある。

【第2図:BTC対ドルチャート(日足)】出所:Glassnodeより作成

【第3図:BTC対円、先物資金調達率、先物取組高チャート(日次)】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:今週のビットコインは底堅い展開、次のレジスタンスは4.5万ドルが目途か

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