はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロシア銀行協会、自己管理型仮想通貨ウォレットの違法化を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

自己管理型ウォレットを違法化する提案

ロシア銀行協会は、自己管理型の暗号資産(仮想通貨)ウォレットで資産を保有することを違法化する提案を行った。

同銀行協会が、ロシアの中央銀行や財務省などの政府機関に書簡を送付し、その中で仮想通貨取引所の口座以外で仮想通貨を保有し、そのことを申告しなかった場合に刑事罰を科すべきと唱えた格好だ。地元メディアIzvestiaが報道した。

ロシア銀行協会とは

ロシアの全国的な銀行連合。同国の大手信用機関、外資系銀行、地銀、金融機関や銀行組織にサービスを提供する非銀行組織、公共機関、マスメディアなど300以上の会員から成る。銀行セクターの信頼構築、業務効率化、平等な競争などを推進している。

▶️仮想通貨用語集

ロシア銀行協会の幹部Anatoly Kozlachkov氏は、この提案はロシア内務省と協議して策定したと述べている。同氏は、現在の方針について次のように話した。

現在、当協会は、自己管理型ウォレットを所持しているというだけで罰するのではなく、権限のある機関にウォレットの鍵を提供しないことに対して刑事責任を問うべきであるという、民法に基づくアプローチに傾いている。

こうしたアプローチでは、ある債務者が自己管理型ウォレットを持っている場合、その鍵を当局に渡すか、デジタル通貨の形で財産を隠しているとして処罰されるかを選択させることができる可能性があるという。

自己管理型ウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「セルフカストディ型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

提案の背景

背景としては、自己管理型ウォレットに債務者や犯罪者の資金が保管されている場合、回収に困難が生じることを懸念している格好だ。自己管理型ウォレットでは、仮想通貨の所有者が匿名で、所有者の同意なしに操作を行うことが技術的に困難であり、資産没収などの法的執行が非常に難しいとしている。

また、ロシアに仮想通貨が流通する「閉ざされた回路」を作るという課題も提案の動機になっているという。

ロシア銀行協会は、自己管理型ウォレットに存在する仮想通貨に対して法的執行を行うための効果的なシステムなしに、そのことは不可能だと主張している。

提案への批判

銀行協会の提案は、仮想通貨規制に関する議会のワーキンググループの専門家会議でも発表された。ロシアの国会議員や市場関係者からは、刑事罰を科すという考えに対して批判の声が上がっている。

ワーキンググループの副代表であるAndrei Lugovoi氏は、銀行協会の懸念は理解できるが、その提案は、仮想通貨市場に法的根拠を与える妨げになると述べた。

また、法律の専門家Andrei Gusev氏も、仮想通貨を特定の個人に結びつけることは技術的に可能であり、刑事罰ではなく、厳しい行政処分を与えることで十分だと意見した。税制上の優遇措置や、行政上の罰金も資産を隠匿させないためのインセンティブになるはずだとしている。

ロシアでは仮想通貨規制に関する議論が活発になっているところだ。ロシア財務省は先日、仮想通貨についての法案をロシア政府に提出したと発表した。

この法案は、仮想通貨市場に関する、包括的な規制の構築を規定するもので、デジタル通貨は「通貨以外の決済手段、および投資手段」としてロシアで受け入れられるとする。仮想通貨マイニングに関する規定も明確化するものだ。

関連:ロシア財務省、仮想通貨の包括的規制法案を提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/16 土曜日
07:05
JPYC EXが大型アップデート、発行上限を1回100万円に変更
国内ステーブルコイン発行企業JPYC株式会社がJPYC EXの大型アップデートを実施。発行上限ルールを1日あたりから1回あたり100万円に変更し、KakaoとLINEが統合したKaiaチェーンへの対応も新たに開始した。
06:35
21SharesのHYPE現物ETF、過去最高出来高を記録 コインベースの提携発表が呼び水に
仮想通貨ハイパーリキッド(HYPE)関連ETFへの資金流入が加速。21SharesのETFが1日810万ドルの取引高を記録し、コインベースによるUSDCサポート拡大が市場の関心を集めている。
05:55
米大手取引所ICE・CME、ハイパーリキッド規制をCFTCに要請
米ICEとCMEが、匿名取引を可能にする仮想通貨デリバティブ取引所ハイパーリキッドについて、制裁回避や価格操作リスクを理由に米CFTCへの登録を求めていることが明らかになった。
05:00
ストラテジー、転換社債を約2200億円で買い戻し 負債圧縮へ
ストラテジーが2029年満期の無利息転換社債15億ドル分を約13.8億ドルで買い戻すことを米SECへのForm 8-Kで公表した。決済は5月19日を予定し、買い戻し後も同シリーズの残高は約15億ドルが残る。
05/15 金曜日
19:33
金融庁、仮想通貨仲介業の登録説明会を開催 6月上旬施行に向け解釈明確化へ
金融庁は15日、改正資金決済法で新設される仮想通貨・ステーブルコイン仲介業の登録事前説明会を開催。施行は2026年6月上旬の見込みで、「画面遷移の有無」は媒介判定の決定要素でないとの解釈も示された。
17:25
スペースX、5月中にもIPO目論見書を公開へ ビットコイン保有が初開示か=報道
スペースXが来週にもIPO目論見書を公開する見通し。8,285BTCのビットコイン保有が初めて公式開示される見込みで、仮想通貨市場への影響も注目される。
16:13
バイナンスリサーチ、2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達を予測 
バイナンス・リサーチが2030年に仮想通貨ユーザー30億人到達の可能性を予測。オンボーディングやAI・ソーシャル層の統合が普及拡大の鍵と分析した。
14:00
AI悪用で深刻化する北朝鮮の金融業界サイバー攻撃、2025年被害額が前年比51%増に=レポート
クラウドストライクの最新レポートで、北朝鮮関連ハッカーが2025年に約20億ドル相当の仮想通貨を金融業界から窃取と判明した。AI活用やIT工作員潜入など手口も巧妙化している。
13:25
韓国最大手銀Hana、仮想通貨取引所Upbit運営会社に1000億円超出資 持分比率6.55%に
韓国大手のハナ銀行が、Upbit運営会社Dunamuの株式228万株を6億7000万ドルで取得した。ウォン建てステーブルコインのインフラ構築でも協力する方針で、韓国伝統金融の仮想通貨分野への関与が加速。
11:39
ファセット、ステーブルコイン決済基盤の強化に向け約80億円を調達 SBIグループら出資参加
ファセットがSBIグループらから約80億円のシリーズBを調達。ステーブルコイン決済インフラ「Fasset's Own Network」を軸に、125カ国の新興国市場での中小企業向け金融サービス拡大を加速する。
11:20
テザー社・トロン・TRM Labs、計700億円超の不法資産を凍結
テザー社は、同社とトロンとTRM Labsの共同イニシアチブが計700億円超の違法な資産を凍結したと発表。仮想通貨に関連する金融犯罪をターゲットにして規制上の協調を強化していると説明した。
10:58
日本発のNyx Foundation、AIエージェント専用イーサリアムレイヤー2「Eris」開発を開始
一般社団法人Nyx Foundationが、AIエージェント専用Ethereum Layer 2「Eris」の開発とAIコンペ「ASCON」のスポンサー募集を開始。DeFiセキュリティの公共財化を目指す。
10:05
DeFiデベロップメント2026年1~3月期決算、ソラナ保有拡大と転換社債買い戻しを報告
仮想通貨ソラナのトレジャリー企業DeFiデベロップメントが1~3月期決算を発表。1株当たりSOLが前年比で増加した。独自バリデータで高利回りを実現している。
09:44
JPモルガン、イーサリアムとアルトコインのビットコイン劣後「当面続く」と警告=報道
JPモルガンが5月14日のレポートでETH・アルトコインのビットコイン比較劣後を指摘。イーサリアムのDeFi TVLシェアは2025年初から63.5%→53%へ低下し、Glamsterdamアップグレードの効果を市場はまだ織り込んでいない。
09:25
コインベース、ハイパーリキッドでUSDCの利用促進へ
仮想通貨取引所コインベースは、ハイパーリキッドのステーブルコインUSDCの正式なトレジャリー・デプロイヤーになったことを発表。主要ステーブルコインとしてUSDCの利用を促進する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧