はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロシア財務省、仮想通貨の包括的規制法案を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引やマイニングに関する法案

ロシア財務省は先日、暗号資産(仮想通貨)についての法案をロシア政府に提出したと発表した。

デジタル通貨の取引や発行の手続き、仮想通貨市場参加者の活動の定義など、仮想通貨市場に関する、包括的な規制の構築を規定する内容になっているという。また、仮想通貨マイニングに関する規定も明確化する。

現地メディアKommersantは、この草案を入手し、内容を説明した。

草案は、デジタル通貨は「ロシア連邦において、通貨以外の決済手段、および投資手段」として受け入れられるとしている。なお、現在はロシアで仮想通貨取引は合法だが商品やサービスの決済に用いることは禁止されている。

仮想通貨取引所に関する提案

また草案は、資本金約4,600万円(3,000万ルーブル)以上の取引所運営会社や、資本金約1.5億円(1億ルーブル)以上のデジタル取引プラットフォーム運営会社が、仮想通貨の流通に携わることができると規定。

どちらの事業体にも、運営上厳格な要件を提案している。要件としては、以下のような項目が挙げられた。

  • 年次報告書の作成
  • 経営組織に関する要件
  • 内部統制・監査要件

具体的には、仮想通貨事業者はマネロン・テロ資金調達防止規制(AML/CFT)の対象として登録し、政府関係組織により監督されるようにする。また、仮想通貨保有者の名簿を管理し、取引情報を日々記録することも必要だという。

こうした要件については、「最大手の金融機関しか実現できない」と懸念する声も上がっているところだ。

この他、仮想通貨取引事業者は、ユーザーの本人確認を行い、疑わしい取引があれば当局に報告するという内容も盛り込んでいる。

仮想通貨マイニングに関する提案

草案は、仮想通貨マイニングについても規定している。データセンターは、ロシアの法人が所有している場合のみ、仮想通貨マイニングを行うことができるという。税制については、別途定める予定とした。

マイニングとは

ビットコイン(BTC)など、コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を導入する仮想通貨の取引を検証・承認すること。ロシアは、中国が仮想通貨の取引やマイニングを禁止した後、米国、カザフスタンに次いで世界3位のマイニング大国となった。

▶️仮想通貨用語集

ロシアのミハイル・ミシュスチン首相は3月に、ロシアの金融システムに「デジタル通貨の流通メカニズムを取り入れることが必要」だと発言していた。

この際、「マイニングの規制、仮想通貨の流通、デジタル金融資産全般、オンライン商取引の発展」などの課題も検討する価値があるとしている。財務省の法案提出は、こうした姿勢とも同調するものとなった格好だ。

ロシア政府内では、仮想通貨に関する意見が統一されていない状況が続いてきた。ロシアの中央銀行は、仮想通貨が金融システムにもたらすリスクを懸念し、ロシア国内での仮想通貨の使用やマイニングを禁止することを提案してきた。

関連:ロシア首相「デジタル通貨の流通メカニズムが必要」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧