- ICOに関わる事業は過去数ヶ月の内に総額17億ドルの資金調達に成功
- 仮想通貨が使えるビットコイン・デビットカード「TenX」はICO開始後、たった7分で34万ドルを調達
- ブロックチェーン事業はVCよりもICOの資金調達の方が好調
- ICOの今後の流行具合によって、VCがICOに参入して行く可能性も
- ICOに参加し手軽に出資者として参加できる反面、デメリットもある
- VCは経営不振に伴い出資金の引き戻しが可能であることに対し、ICOは引き戻しが不可能
ここ数ヶ月のうち、ICOに関る事業はなんと総額17億ドルもの資金調達に成功しました。
市場に自信を与える
長い間、ICOは多くの投資家、スタートアップ、実業家、レギュレーターの興味を惹き続けてきました。
そのレギュレーターの一つは米国証券取引委員会(SEC)であり、彼らは公式の報告書の中でICOの見解について述べています。
公式の報告書によるとお金と引き換えにトークンを提供するICOは証券と捉えられるため、適切な取り締まりが必要だ、ということです。
過去には米国市民をICOに関与することを阻止する取り締まりもありましたが、多数の事業がそれを無視してきました。
しかしSECの新たな規定では、スタートアップに必要な規制措置をし、米国市民がICOに参加することが可能になるようです。
ICO:新しい技術で一攫千金なるか?
ICOが多額の金額を世界中の投資家から資金を集めることができるという事実に偽りはないでしょう。
その額は数千ドルから数百万ドルまでにも上ります。
注目すべき点はICOが集めることのできる額はもちろんですが、その額を集めることがごくわずかの短期間であることも重要なポイントです。
一例をあげると、TenXのICOでは34万ドルをなんと7分間で、ICOを通じて資金調達することに成功しています。
VCに利益のチャンス
ここ数年間、ベンチャーキャピタル企業がブロックチェーンやビットコインに投資した額は徐々に上がっています。
Zerohedgeの記事によると、今年だけでVCがブロックチェーン単体に投資した総額は170万ドルを記録しています。
さらに初夏には、ブロックチェーンのスタートアップ企業はベンチャー企業に投資をするよりICOによってより多くの額を稼いでいます。
ここ近頃のICOの熱狂により、ブロックチェーン事業はVC企業に投資の援助を受けることなく、独自のICOにより稼ぎを出しています。
ではICOに勝てないベンチャーキャピタリストは、どうすれば良いのでしょうか?
答えは単純で、自分たちがICO勢に加われば良いということになります。
Tim Draperが関係していた有名なVC、TezosのICOは記憶に新しくい資金調達例です。
多数のVCがICOを通して、開業の資金を集めを今後試みることとなるでしょう。さらにはICOに特化した新しいヘッジファンドも誕生しています。
考察
ICOは今後さらに普及していくこととなるでしょう。
資金調達を行いたい企業は、今後ICOをすることによってVCから調達をする必要性がなくなり、世界中から資金を集めることができるようになりました。
VCから資金調達をする場合、企業はしっかりと経営計画を立てなければ資金を回収されてしまう可能性がありましたが、ICOの場合は一度調達した資金は回収されません。
しかし、投資家にとっては、投資先企業がICOで資金調達するだけでなかなか事業計画を実行せずに頓挫した、ということにして逃げるということも可能であり、危険性を孕んでいることも事実です。
VCは出資をしても経営が順調でなくなった場合に資金を回収できるが、ICO投資家はそれができない。
どちらにせよ、出資してもらう企業はしっかりと期待に応えなければなりません。
今後、たくさんのICOが登場することとなるでしょう。
参加者はしっかりと出資先を調べること、危険性があることを理解しておく必要があります。
また、個人でも出資できるようになるため、自分が出資した企業の成長を見れるようになる楽しみもあるので、成長が見込めるICOに参加してみてはいかがでしょうか。
FOR THE FIRST TIME ICOS RAISED MORE MONEY THAN THE VCS
Aug 10, 2017 at 10:00 UTC by ASHOUR IESHO
原文はこちらから