豪仮想通貨ETF、ローンチ延期
オーストラリアのデリバティブ取引所Cboe Australiaは26日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF上場を延期する方針を発表した。
取引所側は具体的な要因は明かさなかったものの、地元紙のAFRは、ブローカーが流動性を提供する「マーケットメイカー」を期日までに用意できなかった指摘。同日にローンチを控えていたCosmosのETFも延期が決定しており、計3つの仮想通貨・ブロックチェーンETFが上場延期という形となっている。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETFを提供するETF Securities社のKanish Chugh氏は、「一時的な延期」は企業やETF自体、および取引所の責任ではないと説明。早急に課題を解決し、なるべく早くETFをローンチできるようにしたいと語った。
2003年に世界初のゴールド(金)ETF実現に貢献したETF SecuritiesのGraham Tuckwell会長は、「仮想通貨ETFの承認期間はキャリア上、最も長い(長期化しやすい)」と指摘。オーストラリア証券取引所(ASX)はこれまで複数の仮想通貨関連ETFの申請を受けていたが、未だ主要取引所のASXでは上場に至っていない。
米国でも、ビットコインやイーサリアムの現物ETFは上場していないが、隣国カナダでは、ビットコイン現物ETFが21年2月にローンチしている。現在では3社が同様の商品を提供しており、累計6万BTC以上を保有しており、継続した需要の高さが伺える。
There are three #Bitcoin ETFs trading in Canada, collectively holding a total of 62,628k $BTC, equal to 0.33% of circulating supply.
— glassnode (@glassnode) February 13, 2022
The Purpose #Bitcoin ETF represents over 47% of these holdings, with 29,847 $BTC under management.
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