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ビットコイン反発も市場は懐疑的か、アナリストは「ドル指数」推移も注視

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

28日の米ニューヨーク株式市場では、前日の大幅安の反動でダウが小幅反発。暗号資産(仮想通貨)市場でも、ビットコイン価格が前日比+3.7%の511万円(39,493ドル)と反発した。

BTC/USD日足

38,000ドルのサポートライン(下値支持線)付近では下値を買われているが、米株指数、とりわけナスダック指数の反発に連動しているに過ぎないとの見方も強い。

直近では伝統金融市場のリスクアセットとの連動を強めており、引き続き”主体性”を失っているように見受けられる。(下図)

BTC市場との指数比較

弱気トレンドにある中市場は懐疑的で、5月上旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて様子見基調が強めることも想定される。

ドル指数を注視

この点についてアナリストのMichaëlvande Poppe氏は、「ドル指数(DXY)の動きは暗号資産市場の反転シグナルになり得る」と指摘した。

Michaëlvande Poppe / Twitter

米ドルの強さを示すDXYは、ビットコインなどリスク資産と「逆相関」傾向にある。米長期金利の大幅上昇がドル高圧力となっており、主要レジスタンスライン(上値抵抗線)である2017年1月の高値103.8、2020年3月の高値102.9水準に達した。

外国為替市場でも、米金融引き締めペースの加速が強く意識される局面を迎えている。

先物市場は弱気

ビットコイン(BTC)先物ベーシス(basis)平均は、昨年7月以来1年ぶりの安値に近付きつつある。

先物ベーシス

ベーシスとは、裁定(アービトラージ)取引において先物市場の「理論価格」と「スポット(現物)価格」の差のこと。現時点で2.12%まで低下している。先物市場では需要に応じて高いプレミアムが発生することから、これが剥離し、相場の先行きに対する投資家の弱気心理を反映しているものとみられる。

仮想通貨デリバティブ大手BitMEX創業者のアーサー・ヘイズ氏は、1BTC=20,000ドル水準を約3年ぶりに超えて強気相場の真っ只中にあった21年1月、先物ベーシスの高まりを根拠に「相場の天井が近いかもしれない」と警戒感を示した。ベーシスの上昇時は、機関投資家が「現物買い、先物空売り」の取引でプレミアム分の利鞘を稼ぐ傾向になりやすい。

アルトコイン市場の動向

STEPNのユーティリティトークンであるGreen Satoshi Token(GST)が前日比+44.2%、ガバナンストークンGreen Metaverse Token(GMT)が前日比+15.5%と高騰した。

GST/USD

GMT/USDT

STEPN(ステップン)は、ソラナ(SOL)ブロックチェーン基盤の「運動して稼ぐ(Move to Earn)」分散型ゲームアプリ。米最大手仮想通貨取引所コインベースのExperimental label(新興市場)としてGST、GMTがダブル上場したことが材料視された。

関連:米コインベース、STEPN銘柄の新規上場を発表

先日、国内スポーツブランド「アシックス」と限定デジタルシューズのコラボセールをバイナンスNFTマーケットプレイスのIGO(イニシャル・ゲームオファリング)で開催して反響を呼んだ。

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