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米経済学者ルービニ氏、米ドルなどに裏付けされたトークン開発を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

実物・金融資産に裏打ちされたトークンを構想

米国の経済学者で、暗号資産(仮想通貨)に批判的な立場を取ってきたヌリエル・ルービニ氏は、米ドルなどに裏打ちされたトークンの開発を検討している。ブルームバーグなどが9日に報じた。

このトークン「United Sovereign Governance Gold Optimized Dollar(USG)」について、ルービニ氏は次のように説明している。

USGは、まずインデックス、次にETFになるだろう。そして最後に、実物・金融資産に裏打ちされたセキュリティトークンになる。反資金洗浄・顧客身元確認(AML/KYC)機能も備える見込みだ。

インフレーションや、政治的・地政学的リスクに対するヘッジとなり、ESGの特徴を持つことになる。

ESGとは

環境(Environment)社会(Social)ガバナンス(Governance)の略称。昨今、事業面のポテンシャルだけではなく、多角的な側面から産業の影響を考慮した上で、環境問題や社会問題、国連の持続可能な開発目標(SDGs)などに貢献することが企業責任となりつつある。

▶️仮想通貨用語集

インフレや地政学リスクへのヘッジとして発想

ルービニ氏は、「デジタル化」ということは中心的なアイデアではなく、むしろインフレや地政学的リスク、環境リスクへのヘッジという観点から発想したものだと続けた。

金融緩和や、脱ドル化を進める一部勢力により、米ドルの基軸通貨としての地位が危険にさらされる可能性があるとの認識も示した。

その上で、「より弾力性のあるドル」となるような新たな資産を生み出そうと取り組んでいるという。

また、USGは一部の仮想通貨のように、裏付けが不確かなものでもないと強調した。実物・金融資産に裏付けられており、いつでもその市場価値を知ることが出来る資産になると述べている。

裏付けとしては、米国債、金、不動産投資信託(REIT)資産に裏打ちされる予定だ。

この「United Sovereign Governance Gold Optimized Dollar」は、ルービニ氏が共同設立した資産管理会社アトラス・キャピタルが、a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)が支援するWeb3.0開発会社Mysten Labsと提携して開発する計画だ。

アトラスのレザ・バンディ CEOは「我々の目標は、グローバルに価値を貯蔵するものを構築することだ。これは、国債の代用品に近いものであり、あるいは、決済機能を持つデジタル資産に近いものでもある」と話している。

現時点で、USGについて技術面の詳細など、より詳しい情報は不明である。

ヌリエル・ルービニ氏は、2006年の国際通貨基金での講演で、クレジットと住宅市場のバブルによる不況が差し迫っていることを予測したことで知られている。

仮想通貨については批判的なスタンスを取っており、2018年には米国上院の銀行委員会で、「仮想通貨では詐欺が横行しており、ブロックチェーン技術は過大評価されている」とするスピーチを行った。

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