はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米上場マイニング企業Riot、過去最高の四半期収益を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Riot、2022年第1四半期の業績報告

米ナスダックに上場する暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Riot Blockchain(以下、Riot)は10日、2022年第1四半期(1-3月)の業績報告を行った。

四半期の総収益は、アナリストの事前予想である約110億円(8,370万ドル)は下回っていたものの、過去最高の約104億円(7,980万ドル)を記録。これは前年同期比で244%増である。

このうち、マイニングによる収益も過去最高であり、2021年同期から150%増加して約76億円(5,790万ドル)だった。

また純利益は、2021年同期の約9.8億円(750万ドル)に対し、約46億円(3,560万ドル)と大幅に増加。2021年同期に採掘したビットコインは91BTCだったが、今年は186%増加して、過去最高の1,405BTCを達成した格好だ。

Riotのジェイソン・レスCEOは次のようにコメントした。

当社は、第1四半期に純利益、収益、ハッシュレート、採掘されたビットコイン量において、記録的なレベルを達成し、前進し続けている。

所有、運営、製造という垂直統合された事業戦略は、当社の成長を加速させるとともに、依然として存在するグローバルなサプライチェーンの問題から当社を保護するのに役立っている。

また、今後もハッシュレートを向上させ、開発能力を高めて業界をリードしていきたいと続けた。

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる

▶️仮想通貨用語集

テキサス州で施設を拡張中

Riotは、米テキサス州で、ビットコインのマイニングとホスティングを行う1ギガワット(1,000メガワット)規模の施設を開発する計画を進めているところだ。

2022年から2024年の第1四半期にわたって、送電線や建物の建設などの費用を投資していく。拡張工事が完了した暁には、Riotの電力容量は合計1.7ギガワットとなり、世界最大のビットコインマイニング事業者の一つになる見込みである。

この施設の建設は2022年第2四半期に開始され、ビットコインのマイニングは2023年7月から始められる予定。自社マイニングに加え、他社のためにマイニング機器をホストすることも行う。

関連米マイニング企業Riot、4月にビットコイン売却で約13億円の収益

また、Riotは21年、データセンター企業Whinstoneとの間で、テキサス州のマイニング施設を買収する契約を結んでいた。この施設には、今年の3月31日以降、すでにS19J Pro Antminerを約3,456個配備し、4月30日時点でハッシュレート能力を4.7EH/sに増やしているという。

また、このWhinstoneの施設では400メガワットの拡張工事も進められており、新しい建物とその主要インフラは今年の第2四半期に完成する予定としている。

将来のハッシュレート見積もり

今回の発表によると、2023年1月までに、約12万150個のAntminer ASICを完全に展開した場合、Riotの自社マイニングによるハッシュレートの合計能力は約12.8EH/s(エクサハッシュ/秒)になることが見込まれるという。なお、エクサハッシュは1秒間に100京回の計算能力のことだ。

自社マイニング用のマイニングマシンについて約97%は、ビットメイン社の最新世代マシンS19シリーズで構成される予定だとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧