はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FBI、70億円以上を詐取した仮想通貨取引企業CEOを告発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨とFXの投資詐欺を起訴

米ニューヨーク州の連邦捜査当局は12日、暗号資産(仮想通貨)・FX取引プラットフォームのCEOを詐欺の疑いで起訴・逮捕したと発表した。

告発されたEddy Alexandre容疑者は、「EminiFX」という仮想通貨と外国為替取引のプラットフォームの最高経営責任者(CEO)。訴状によると、この投資プラットフォームについて虚偽の説明を行い、数百人の個人投資家から、約76億円(5,900万ドル)以上の資金を集めたとされる。

同容疑者は、EminiFXを、自動取引により、ユーザーが受動的な収入を得ることができるプラットフォームだと宣伝。ロボアドバイザーが支援するアカウントで、「週5%のリターンを得られ、5か月以内に資金が2倍になる」と偽りの説明を行って人々を勧誘していた。

容疑者は、この投資技術については「企業秘密」として、その内容を開示することを否定。しかし、FBIによれば、実際には、Alexandre容疑者は、預けられた投資家の資金の大部分を投資せず、投資した一部の資金では約8億円(600万ドル)以上の損失を出したが、それを投資家に開示しなかった。

また、少なくとも約19億円(約1,470万ドル)を自分の個人銀行口座へと不正に送金。約2,000万円(15万5,000ドル)を個人のBMW車購入に使用し、約170万円(13,000ドル)をベンツなど自動車会社への支払いに充てた模様だ。

こうした行為により、最高懲役10年の商品詐欺と、最高懲役20年の電信詐欺の罪で起訴された。

米国連邦検事のDamian Williams氏は、次のように注意を呼びかけている。

他の金融市場と同様、外国為替取引は高いリターンが期待できるが、投資家は詐欺や、「早く金儲けできる」と宣伝する不正プロジェクトのリスクに注意する必要がある。こうした詐欺プロジェクトは話がうますぎることが多い。

FBIはこれまでにも投資詐欺について注意勧告を行っており、騙されないためには「莫大な利益を保証する投資・トレードサイトを信用しない」「オンライン上でしか面識の無い人物の助言を基に送金、投資、トレードを行わない」ことなどを推奨している。

関連米FBI、バレンタイン関連の仮想通貨詐欺に注意喚起

取締体制を強化

FBIは、仮想通貨関連犯罪の取り締まり体制強化にも取り組んでいる。

2月には、仮想通貨関連犯罪専門ユニットVirtual Asset Exploitation Unit(VAEU)の設立を発表。マネロン、サイバー犯罪などの専門知識を持つ検察官と連携して、仮想通貨犯罪者を追及することを目指す。

FBIによると、ビジネスメール詐欺などにおいても、仮想通貨を利用するケースが増えている。詐欺師は、あらかじめ用意した仮想通貨ウォレットや、被害者の個人情報をだまし取って作成したウォレットに送金するように被害者を誘導。その際、資金が自動的に仮想通貨に変換されるシステムを用いることも多いという。

ビジネスメール詐欺(BEC)とは

取引先や同僚などになりすましたメールを送り付けて詐欺を行うこと。本物のメールアカウントが乗っ取られることもある。

▶️仮想通貨用語集

関連米FBI、仮想通貨犯罪に対する取締体制を強化

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/20 土曜日
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論の終焉を再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
強気サイクルは終了か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」の提案でパブリックコメント募集
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧