はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、カザフスタン政府と提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カザフスタン、バイナンスと覚書を締結

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは25日、カザフスタン共和国政府との間で、同国における仮想通貨市場の発展についての覚書を締結したことを発表した。

この覚書の調印は、バイナンスのChangpang Zhao(CZ)CEOの同国への公式訪問中に、デジタル開発・革新・航空宇宙産業省との間で行われたもの。

協定により、バイナンスは今後、カザフスタンにおける仮想通貨の法的枠組みや規制の策定について、助言を行っていくことになる。

また、デジタル開発・革新・航空宇宙産業省とバイナンスは協力して、銀行セクターのインフラを仮想通貨市場内に統合する機会を探り、分散型台帳技術の開発や適用を促進していく予定だ。

さらに、アスタナ(首都ヌルスルタンの旧称)にブロックチェーン・ハブを構築し、国内外の才能を集めるという。

CZ氏は25日、カザフスタン共和国のカシム=ゾマルト・トカエフ大統領、大統領第一副参謀長ティムール・スレイメノフ氏、デジタル開発・革新・航空宇宙産業省バグダット・ムシン大臣らと会談して、提携について話し合った。ムシン大臣は、覚書締結について、次のように説明している。

CZ氏と共に、私達はカザフスタンにおけるバイナンスのロードマップを検討した。また、アスタナのブロックチェーン・ハブにより、地元の才能ある人々がグローバルに活躍できるよう、ブロックチェーンに焦点を当てたベンチャーキャピタル・ファンドや教育アカデミーを創設する可能性についても議論した。

私達は、カザフスタンが仮想通貨の世界における国際的なプレーヤーが集う、この地域の中心地になることができると信じている。

バイナンスのCZ氏は、カザフスタンは「仮想通貨マイニング業界における世界のリーダーの1つ」であると指摘。「地元当局と全面的に協力することで、バイナンスはカザフスタンの仮想通貨コミュニティとブロックチェーンエコシステムの発展に大きく貢献できると信じている」と述べた。

仮想通貨マイニング事業が急成長

中国政府が2021年5月にマイニング事業含め仮想通貨に対する取り締まりを強化したことから、カザフスタンは安価な電力代などが魅力となり、Canaanなど一部仮想通貨マイニング事業者が移転先として拠点を拡大している。

英ケンブリッジ大学傘下のCCAF(Cambridge Center for Alternative Finance)の統計によれば、21年8月時点で、カザフスタンのビットコイン(BTC)のハッシュレートは世界2位まで急成長した。

その後22年1月時点の最新データでは、米国(約38%)、中国(約21%)に次ぎ、カザフスタンは世界3位(約13%)だった。

関連ビットコインの世界採掘シェア、中国が2位に返り咲く=英ケンブリッジ大学

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる

▶️仮想通貨用語集

ただし電力不足などにより、同国政府は2月、13箇所のマイニング拠点を閉鎖している。また、21年10月には、マイニング企業による電力使用を制限する施策を導入した。

規制状況の先行きが不透明になるにつれ、一部のマイニング事業者は、カザフスタンから米国やロシアへの移転を希望していると報じられていたところだ。

こうした中、今回のバイナンスとの覚書締結は、カザフスタン政府が仮想通貨やブロックチェーンについて積極的姿勢を取っていくことを示すものとなった。

関連カザフスタン、電力不足に伴い仮想通貨マイニング企業を強制閉鎖

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/22 水曜日
20:18
ソラナ(SOL)現物ETF、香港で初承認 10月27日取引開始
香港証券監督委員会がアジア初となるソラナ現物ETFを承認。ChinaAMC運用(香港)で10月27日取引開始。ビットコイン、イーサリアムに続く3番目の仮想通貨ETFとして、米国市場に先駆けた上場となる。
16:39
仮想通貨取引、米国で前年比50%増 トランプ効果鮮明に=2025上半期報告
TRMラボの最新報告書によると、トランプ政権下で米国の仮想通貨取引高が50%増の1兆ドル超に。日本は普及ランキング9位に上昇。ステーブルコインは前年比83%増で過去最高を記録。
15:50
金融審議会、暗号資産のインサイダー取引規制と銀行の取扱要件が焦点に
金融審議会が暗号資産のインサイダー取引規制案を提示。DEX・P2P取引も対象に。銀行本体の取扱いは慎重に検討する一方、子会社には門戸を開く方針。無登録業者への罰則も強化へ。
14:30
「量子コンピュータはビットコインの最大リスク」、CoinMetrics共同創設者が警告
CoinMetrics共同創業者ニック・カーター氏が、量子コンピュータがビットコインの暗号セキュリティに及ぼす脅威について警告する論説を発表。ビットコインのセキュリティの仕組みについて解説し、量子技術の進化が現在の状況を変える可能性があると指摘した。
13:50
リミックスポイント、米ビットワイズのBTC保有企業ETFに新規採用
ビットワイズが3月から提供する「OWNB」ETFに、日本企業メタプラネット、リミックスポイント、ネクソンも組み入れられている。
13:30
ビットコインL2「Arkade」ベータ版公開、BTC上のステーブルコインや貸借の基盤に
Ark LabsがビットコインL2「Arkade」のベータ版を公開した。オフチェーンでステーブルコインやレンディング機能を実現し、ライトニングネットワークを補完する新基盤を目指す。
13:15
米国初で百貨店チェーンが仮想通貨決済導入、創業110年の「Bealls」
創業110年の米百貨店チェーンBeallsが仮想通貨決済を導入。Flexa経由でビットコイン、イーサリアムなどに対応。全米初、複数ブロックチェーンから同時決済を受け入れる小売業者に。
12:55
「Saga」スマホ、発売から2年でサポート終了 次世代端末「シーカー」へ移行
ソラナ・モバイルが仮想通貨スマホ「サガ」のサポートを発売から2年で終了。2万台の完売を成し遂げ、ミームコインのエアドロップで注目を集めた。同社は現在、第2世代端末「シーカー」に注力し、15万台以上の予約を獲得している。
11:25
イーサリアム『フサカ』、取引のガス上限を導入
イーサリアムは次期アップグレード「フサカ」でEIP-7825を導入し、1取引あたりのガス上限を約1678万に制限する。ホレスキーとセポリアで既に稼働しており、12月3日のメインネット実装を予定している。
10:50
イーサリアム元開発者が財団批判 ヴィタリックの影響力と支配層の存在を指摘
仮想通貨イーサリアムの元コア開発者シラージ氏がイーサリアム財団の体制を批判。ヴィタリック氏を中心とした支配層の存在や報酬格差を指摘し、ポリゴンCEOも不満を表明した。
10:50
「史上最大の金融包摂」USDTステーブルコイン、ユーザー数5億人達成
テザーのステーブルコインUSDTがユーザー数5億人を達成。時価総額1820億ドルでステーブルコイン市場の70%を占め、ケニアのKotani Payへの投資と米国向けUSAT発行を発表。CEOは「史上最大の金融包摂」と評価。
10:10
ビットコイン現物売り優勢で膠着、ゴールド・株高の中で独自の値動きに|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは横ばいの推移を続けている。日経平均株価が5万円に迫り、金も最高値圏にあるなかで、ビットコインのみが低調な動きを示している。
09:50
金融庁、正式に銀行の仮想通貨投資解禁を検討へ
金融庁は、銀行と保険会社がビットコインなどの仮想通貨を投資目的で保有できるようにする制度改正の検討を始めることが正式に明らかになった。公開された資料には売買などについても考えが書かれている。
09:45
アジア主要証券取引所が仮想通貨保有企業の上場に慎重姿勢、香港は5社以上に異議
香港証券取引所は仮想通貨保有を中核事業とする企業5社以上の上場計画に異議を唱えている。インドと豪州も同様の反対姿勢を示しており、日本を除くアジア太平洋地域で規制が強化されている。
08:45
コインベースがエコーを570億円で買収、オンチェーン資金調達強化へ
コインベースはオンチェーン資金調達プラットフォームのエコーを約3億7500万ドルで買収すると発表した。今年8件目の取引となり、仮想通貨企業の資金調達支援を拡大する方針だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧