CoinPostで今最も読まれています

ソラナ、ブロックチェーン時間に遅延も「パフォーマンスへの影響はない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン時間の遅延

ソラナ(SOL)ブロックチェーン上の時計が26日以降、実際より30分以上遅れる状況が継続している。公式サイトによると、ブロック生成にかかる時間が通常よりも長くかかっているが、「ネットワーク性能に影響はない」と説明されている。

出典:Status.solana

この現象による直接の影響は、ソラナ上のトランザクションのタイムスタンプが不自然に表示されること。例えば、1分前の取引記録が「1時間前」と表示されるようなことだ。ソラナ・ステータスサイトの通知では、承認速度などの「ネットワークパフォーマンスには直接影響がない」と主張されている。

より重要なポイントは、ステーキング報酬の発生期間(スパン)が長引くことにより、最終的にネットワーク貢献者の収益減につながる可能性があることだ。

この状況は、ソラナ・ブロックチェーンの「スロットタイム」が通常より長引いているために生じている。スロットタイムとは、バリデーターがトランザクションを取り込み、ブロックを生成する時間のこと。ソラナの理想的なスロットタイムは400ミリ秒(ms)だが、現状では約2倍の750ms程に達している。

ソラナでは全てのノード間でリレーせず、効率的にトランザクションを承認できるよう「Proof of History(PoH」というアプローチを採用している。PoHでは、スロットを順番に並べることでロジカルに時計を管理しており、スロットタイムが正常である限りソラナの時間は実際の時間と一致する。しかし、スロットタイムが400msより大幅に長くなると、ソラナの時計が実世界の時間より遅れることになる。

関連:Web3ブラウザBrave、ソラナブロックチェーンに対応

ステーキング報酬への影響

ソラナでは、SOLトークンのインフレ分の一部を使用して、1エポック(432,000スロット)毎にネットワーク参加者に報酬を支払っている。本来(400msの場合)、各エポックは2~3日に一度、年間182エポックあるのだが、スロットタイムが長いと年間エポック数が少なくなる。

ソラナのバリデーターを運用するブロックチェーン開発企業stakewiz.comによると、「エポック数の減少は最終的にネットワーク上のデリゲーター(委任者)やバリデーターの収益を圧迫する恐れがある」という。

この問題の根本的な原因はまだわかっていない。現在、Solana Labsの上級エンジニアが継続的に調査しており、最新情報は公式ディスコード「Solana Tech」の「#slow-blocks-debug」チャネルで把握できるだろう。

関連:ソラナ(SOL)ブロックチェーンが一時クラッシュした背景、7時間にわたりネットワーク停止

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧