米下院、議員の仮想通貨投資の情報開示を義務付ける法案が提出

議員の仮想通貨投資の情報開示

米議会議員に対して暗号資産(仮想通貨)の保有に関する情報開示を義務付ける法案が、超党派の議員らによって提出された。

出典:USA.gov

「Cryptocurrency Accountability Act(仮想通貨説明責任法)」はウォーターゲート事件を経て1978年に制定された政府倫理法について必要開示事項を改正する。議員に対し、自身や配偶者、扶養家族による仮想通貨の保有と取引情報の開示を義務付けるもの。

仮想通貨の取引や保有額が1,000ドル(約13万円)を超えた場合、「商品の価値区分、売却や仮想通貨間の交換に関する日付や簡単な説明」の届け出が必要になる。情報開示が遅れた場合の罰則は200ドル~500ドル、または該当資産に対して5%、の高い方。情報開示を意図的に改ざんした場合の罰則は、66,000ドル、または該当資産に対して5%、の高い方とされている。

同法案では仮想通貨について、「暗号的に保護された分散型台帳または類似の技術に記録された、価値のデジタル表現」と定義されている。

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議員の汚職防止

この法案は下院議員のElissa Slotkin(民主党-ミシガン州)とDusty Johnson(共和党-サウスダコタ州)が、5月20日に下院管理委員会に提出した。Slotkin氏は、個人から資金募り献金を行うPAC(政治活動委員会)の設立を禁止する法案「Ban Corporate PAC Act」を共同提案するなど、議員の腐敗防止や投票権の公正性確保に務める人物。

「仮想通貨のような新たなものが登場し、議員たちは既に投資を始めている。私の法案は、仮想通貨の保有と取引を公に開示することを義務づける」とSlotkin氏は語る。

仮想通貨の監督を目的とする機関は、自身の投資を公に宣言しなければならない。これは米国人にとって、自分たちの代表が法に従い、個人の私腹を肥やすために職権を乱用していないことを確認するのに役立つ。

米議員と仮想通貨の財務的な利害関係を巡る問題は既に報告されている。5月23日には、米下院倫理委員会が共和党のMadison Cawthorn議員に対して、特定の仮想通貨を不正に宣伝していた疑いで調査を行うことを発表していた。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します