はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ニューヨーク州、仮想通貨マイニングの規制法案を上院が可決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨採掘の規制法案を知事へ回付

米ニューヨーク州の上院議会は3日、暗号資産(仮想通貨)のマイニングに対する規制法案を可決した。

本法案は4月26日に下院で可決しており、法制化に必要なプロセスは州知事の署名のみとなった。ニューヨーク州の判断が、他の州や米国全体の規制にどう影響するかにも注目が集まっている。

コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用する仮想通貨を対象にしたこの法案が最初に提出されたのは昨年5月。仮想通貨のマイニングが環境へ与える影響について州が包括的な調査を完了するまでの2年間、マイニング企業に対する業務ライセンスの発行を停止すること等を目的としている。

PoWとは

コンピューターで計算を行うことによって、ブロックを新たに承認・生成するコンセンサスアルゴリズムのこと。計算量が膨大で多くの電力が必要なため、地球環境に悪影響を及ぼしているとの声が上がっている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

ニューヨーク州では2019年に「気候リーダーシップ・地域保護法」が成立し、2050年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で85%削減することを目指すことになった。今回の法案の背景には、気候リーダーシップ・地域保護法の成立がある。

業界の反応

仮想通貨業界はこれまで、本法案に反対してきた。先月には、米マイクロストラテジー社や北米の仮想通貨企業が設立したビットコインマイニング評議会(BMC)が、米環境保護庁(EPA)に過度な規制をしないよう呼びかける書簡を提出。マイニングを行うデータセンター(採掘拠点)では二酸化炭素は排出されないと指摘するなど、誤解を解き、正しい情報を拡散することで業界のイメージ払拭を求めた。

関連ビットコイン採掘評議会、ニューヨーク州の仮想通貨規制案に反対

上院議会で法案が可決された後も、反対の声は上がり続けている。米仮想通貨運用企業グレースケールなどの親会社であるデジタルカレンシーグループのBarry Silbert最高経営責任者(CEO)は、以下のようにコメントした。

当社は、ニューヨーク州西部で最も多くの従業員を抱える企業の1つ。今回の法案は、雇用の減少につながる。

仮想通貨起業家にも悪影響となるため、知事は法案に賛成せず、イノベーションをサポートして欲しい。

また、デジタルカレンシーグループの子会社で、デジタル資産のマイニングやステーキングに関する事業を行うFoundryは、以下の声明を発表している。

ニューヨーク州は仮想通貨業界の中心地になれる可能性を持っている。しかし、今回の法律は、雇用や技術革新を抑制することになるだろう。

カリフォルニア州やワシントン州などの州は、業界の発展を制限する前に、技術を理解しようと調査をしている。1つの業界だけを標的にするような法案には署名しないよう知事に求めたい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧