はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米マイクロストラテジーCEO、ビットコイン大幅下落について現在のスタンスを語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインに対して強気姿勢を維持

米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは5月末、ビットコイン(BTC)価格の下落と、同社のビットコインへの投資姿勢に与える影響について話した。

セイラー氏は、仮想通貨メディアThe Blockに対して、「主要な暗号資産(仮想通貨)のファンダメンタルズや、それらよりも優れたものを作ることの難しさを一度理解したのであれば、ビットコインの短期的変動を考えることは、あまり意味がない」と語っている。

さらに「ビットコインは、非常に不確実な世界で最も確実なものであり、他の19,000銘柄の仮想通貨よりも、どんな株式よりも、世界のどの場所の不動産よりも確実である」と強気な姿勢を表明した。

ビットコイン売却の考えを否定

マイクロストラテジーは2020年8月に、会社の財務資産としてビットコインを購入して以来、複数回買い増しを行っており、現在は子会社を含めて129,218BTCのビットコインを保有している。

最近では、3月に米Silvergate銀から、ビットコインを担保として250億円を調達し、4月に4,167BTCを追加取得した。

同社が保有するビットコインについて、平均取得単価は30,700ドル。記事執筆時現在、ビットコインは30,600ドル付近で取引されているため、現在は購入額で赤字になっているところだ。

セイラー氏は、こうした状況でも、ビットコインを売却する予定はないと語ってきた。セイラー氏によると、ビットコインが95%下落するまでは、マイクロストラテジーが何か動きを起こすことはない見込みであり、仮に担保不足に陥った場合も、他の資産を担保として追加する考えだという。

関連米マイクロストラテジーCEO、ビットコインを売却しない方針を強調

ビットコインを購入する資金を調達するため、マイクロストラテジーは、2020年12月から2021年6月にかけて、転換型シニア債券と上位担保付債券を発行して3件のローンを組んでいる。

転換型シニアノートとは、満期を迎えると、発行者のある一定額の株式に転換されるオプションが含まれる負債証券だ。満期が来た場合は、株式に転換するか、現金で返済するか、あるいはその両方を行う必要がある。上位担保付債券は、発行者の資産を担保とする融資である。

ビットコイン価格下落とUST騒動について

セイラー氏は、ビットコインの最近の価格下落については、「目先の価格にとらわれないことが望ましい」とコメントした。

また、「もし今が弱気相場だというのであれば、過去2年間で同規模の下落は3度あったことになる」と補足している。

セイラー氏は、2021年4月にビットコインが6万ドルまで上昇した後、3万ドル水準まで下落したこと(その後史上最高値の6万9,000ドルを記録)について言及した模様だ。

さらに、「最低でも4年間は保有する予定がないのであれば、投資家というよりも投機家(トレーダー)」と見解を述べ、長期保有を推奨した。

セイラー氏は、最近の仮想通貨市場停滞の一因ともなった、ステーブルコインUSTディペッグに関しても意見を表明した。

仮想通貨テラ(LUNA)のエコシステムが機能不全に陥ったことの原因は、「ビットコインを担保に使っていたこと自体ではなく、USTの発行残高が多すぎてレバレッジをかけ過ぎたことに問題があった。」と指摘。「準備資産としての保有そのものは理に適っている」としている。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧