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米コインベース、顧客データ販売を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン分析ツールを巡る疑惑を否定

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは1日、顧客データを販売することはないと明言した。ブロックチェーン分析ツール提供について、コインベースと米国移民・関税執行局(ICE)が結んだ契約を巡る報道に応じたものである。

コインベースの公式ツイッターアカウントは次のように述べている。

この点を明確にしておきたい:コインベースは独自の顧客データを販売していない。私たちは、これまでも、そしてこれからも、最も安全な仮想通貨エクスペリエンスをユーザーに提供することを最優先する。

また、同社が提供する分析ツール「コインベース・トレーサー」は「法的遵守やマネロン・テロ資金調達などの金融犯罪の捜査を助けるもの」であると説明。その情報源は公開されているものを用いており、コインベースのユーザーデータを使うことは一切ないと続けた。

背景

背景として、The Interceptが30日、ICEとコインベースの間で2021年8月に交わされた契約書の内容を報じていたことがある。

米国移民・関税執行局(ICE)とは

米国土安全保障省に所属する組織。移民法及び関税法を執行し、国際犯罪や違法移民から米国を保護することを目的としている。

▶️仮想通貨用語集

契約書によると、「コインベース・トレーサー」を使うことにより、ICEはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USDTなど、12種類の銘柄について取引を追跡することが可能だ。分析機能には、資金洗浄などの阻止を目的とした「取引のミキシング解除」なども含まれていた。

問題となったのは、The Interceptが「この契約は過去の地理的追跡データも提供するが、このデータが正確に何で構成されているか、どこから供給されるかは不明」であると述べていたことである。

この一節から、一部でコインベースの過去の取引データが使われているのではないかとの懸念が浮上していたが、コインベースは今回、そうした疑惑を否定した格好だ。

コインベースの広報担当者は、同社ウェブサイトに免責事項として「コインベース・トレーサーは公的なソースから情報を入手し、当社のユーザーデータは利用していない」と書いてあることをThe Interceptに伝えている。The Interceptも、この点について追記した。

コインベース・トレーサーの機能

米コインベースは、仮想通貨取引の他、KYC(顧客身元確認)支援ツールや、ブロックチェーン分析ツールも提供している。コインベースによると分析ツール「コインベース・トレーサー」の主な機能は以下の3つである。

  • 仮想通貨の取引の流れを追跡し、活動を現実世界の主体と結びつける。
  • リスクスコアとアラートを提供し、不正行為やマネロン防止に役立てる。
  • カストディと流動性にまたがるコンプライアンス手順を一元化する。

コインベースのグローバル・インテリジェンス責任者ジョン・コタネック氏は6月、米国議会の国家安全保障パネルで、仮想通貨を使ったサイバー犯罪を追跡し、政府が不正資金を回収するのを手伝いたいと述べていた。

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