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流動的ステーキングのLido、約40億円の資金調達を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Lido Financeの資金調達

DeFi(分散型金融)プラットフォーム「Lido Finance」のフォーラムで19日に、ガバナンストークンLDOの販売による資金調達プランが提出された。

LDOは暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のステーキング銘柄であり、過去1週間の騰落率が+139.6%(CoinGeckoより)。

Lidoで事業開発責任者を務めるJacob Blish氏が提出したプランは、Lido DAO(分散型自律組織)のトレジャリーで保有する2,000万LDOを販売して、約40億円(2904万ドル)を調達するという内容。DAOの運営資金を2年分確保できるという。

販売単価は、過去7日間の平均値に50%のプレミアムを付加するもので、7月17日時点のシミュレーションによるとTWAP(時間加重平均価格)値0.968ドルに対して「1.45ドル」となる。

2,000万LDOはLDO発行量の2%にあたり、そのうち1,000万LDOは資金調達を主導するDragonfly Capitalに割り当て。残りの半分についてはDAO等の戦略的パートナーが参加する予定で、多くの引き合いが来ているという。

販売されたLDOにVesting(権利確定期間)が無く即時に配布される内容であるため、提案に反対する声も見られる。

Blish氏は、「この方法はDAOに即座に資金を供給すると同時に、即時の売り圧力を抑制するためのバッファを置くことになる」と述べている。

同氏はまた、Dragonflyとその他の戦略的パートナーへの販売を通して、DeFiエコシステムにおける「stAssets(ステーキングした仮想通貨の代替トークン)」の垂直統合を促進するねらいがあるという。Dragonflyは2018年に設立された仮想通貨特化型ファンドで、MakerDAO、Compound等に投資してきた。

提案書によると、来週中には資金調達を完了する見通しで、「数時間以内にスナップショット投票を開始する」という。市場の不確実性のため、「実行スピードを重視したい」と述べている。

Lido Financeは今年4月に財務の多様化計画を開始。LDO総供給量10億LDOの3%に当たる3,000万LDOを使った投資ラウンドで、約100億円(7,300万ドル)を調達した。6月には、運営コストやDAO貢献者への報酬を確保するために、LidoDAOで保有するイーサリアム10,000ETH(約20億円)を売却するプランが議論されていた。

リキッドステーキングとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるDeFi(分散型金融)の仕組み。従来はロックアップされてきた資産の流動性(Liquidity)を解放できる利点がある。最大のサービスプロバイダーLido Financeでは、ETHをステークして債権トークンstETHを受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

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