弱気相場の影響を受け
米ヘッジファンドLegion Strategiesは18日から仮想通貨企業・銘柄に投資するファンドで顧客の償還を停止している。ブルームバーグが19日に情報筋の内容として報じた。
Legion Strategiesは米国の著名投資家Anthony Scaramucci氏が設立した大手投資企業Skybridge Capitalに関連するファンドで、これまでビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほう、大手取引所FTXなどを含むプライベートエクイティにも投資してきた。
ブルームバーグによると、同ファンドのポートフォリオ構成に関しては、仮想通貨資産が25%から10%へ減少し、プライベートエクイティは約20%に留まるという。
償還停止について、Skybridgeの代表はDecryptの取材に応じて「レイターステージにおける流動性のミスマッチが主な原因となる。Skybridgeのファンドはレバレッジをかけていないため、強制清算のリスクはゼロだ」、「償還の停止は、投資家を保護するための措置。ポジションの継続を希望する投資家に不利益となる撤退を強いることなく、一方で、撤退を希望する投資家には秩序ある撤退を可能にするまで実施される。なお、今回の決定は、大多数の投資家から認められている」、と説明した。
同社は今年の4月、35億ドルに相当する資産(約半分が仮想通貨関連)を運用しており、仮想通貨業界の主要な資産管理企業になる計画を立てていた。一方、弱気相場の影響を受け、ポートフォリオにあった一部の仮想通貨を売却したと見られる。
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