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台湾、仮想通貨関連のクレジットカード利用を非推奨

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「クレジットカードは消費のためのツール」

台湾の金融監督管理委員会は7月初め、銀行業界団体に対して、クレジットカード会社が暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーを加盟店としないように求める通知を出していた。Forkastが22日に報道した。

この動きは、台湾が2021年7月に仮想通貨サービスプロバイダーに対するマネーロンダリング防止規則を制定したものの、当業界が依然としてほとんど規制されていないことを受けたものだという。

金融監督管理委員会は、オンラインギャンブル、株式、先物、オプションなどの取引についても、クレジットカードを使用することはできないと述べた。クレジットカードは、金融投資や投機的取引のためのものではなく、消費のための決済ツールとして機能すべきであるとする格好だ。

規制当局は、クレジットカードの取得者に新しい要件に準拠するために3か月の猶予を与えた。

仮想通貨分野に積極的なカード会社

大手カード会社VISAやマスターカードは、すでに仮想通貨分野に参入済だ。VISAは、仮想通貨取引所の米コインベースやバイナンスなど、2021年11月時点で、約50の仮想通貨プラットフォームと提携してVISAカードを発行。こうしたカードにより消費者は加盟店で仮想通貨を用いて買い物を行える。

VISAは、ステーブルコイン、非代替性トークン(NFT)、分散型金融(DeFi)など仮想通貨関連の様々な分野に取り組んでいくと表明している。中央銀行デジタル通貨(CBDC)にも関心を示しており、他には金融企業の仮想通貨関連事業開発を支援するアドバイザー部門も立ち上げた。

関連米Visa、仮想通貨顧問部門を立ち上げ

マスターカードも、同様に仮想通貨分野の様々な領域で事業を拡大中。最近の動きとしては、6月に複数のNFT電子市場でカード決済ができるようにした。

関連マスターカード、複数電子市場でNFT購入に対応

6月には、アメリカン・エクスプレスも米ドル決済について仮想通貨で還元するカードをリリースする計画を発表。アメックスのCEOは1月、仮想通貨とリンクしたクレジットカードの発行については「しばらくない」と答えていたが、ライバル企業の動向も背景にして、今回の新サービスを打ち出したと考えられる。

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CBDCの試行を重ねる台湾

台湾はCBDCについて6月、リテール(小口)型CBDCの技術的なシミュレーションを完了した。台湾の中央銀行総裁によると、リテール型とホールセール型両方について、CBDCを検討しているという。

通常、リテール型は消費者の使用、ホールセール型は銀行など金融機関の使用を念頭に置いたものとなる。

台湾中銀は、2020年6月に最初の研究プロジェクトを完了。ホールセール型CBDCに分散型技術を用いた技術的テストを行った。この際には、ブロックチェーン技術の運用効率に満足はしていなかったという。

その後第2段階として、5つの銀行と協力しながら、リテール決済シナリオを試行する「ユニバーサルCBDCパイロットプログラム」を実施。今年9月に終了する予定だったが、3カ月早く終了した。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

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