66%以上の反対票
DeFiプラットフォーム「Lido Finance」を管理するLido DAOは25日、ガバナンストークンLDOの販売による資金調達の提案についてオンチェーン投票で非承認した。
投票した600のDAOメンバーのうち、66%(2/3)以上が反対。一方、賛成票を投じたのはたった2つのアドレスだったが、1つは2,100万のLDOトークンによるものだったことから、賛成票を投じたのは資金調達先のDragonfly Capitalの可能性が高いと見られる。
投票は21日から始まったもので、23日時点に1,000万LDOをロックアップなしで販売する提案が59%以上の支持を得ていた。しかしその後、提案に反対するLido Financeの共同創設者であるCobie氏などのクジラが参加し、反対するほうに圧倒的な票を投じていた。(票数はLDOのトークン保有数によって変化する)
Cobie氏は先日、「ベンチャーキャピタルは、自分が保有する(予定の)トークン販売に関するDAO投票に参加すべきではない」と表明した。
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投票の背景には、Lido DAOのトレジャリーで保有する2,000万LDOのうちの1,000万トークンを大手VCのDragonfly Capitalに販売して約20億円を調達する提案があった。しかし、この提案はロックアップ期間を設けず、Dragonfly Capitalが相場より低い価格でLDOを購入し、実質的に即時売却ができる状況がコミュニティに懸念されている。
今回の投票で非承認されたのは、Dragonfly Capitalに販売する分であり、戦略的パートナーへの1,000万トークン販売のほうはまた別の投票プロセスで決められることになりそうだ。