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Lido(LDO)のトークンセール案、ロックアップ期間が無く批判続出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Lido販売で物議

DeFi(分散型金融)プラットフォーム「Lido Finance」を管理するDAO(分散型自律組織)で21日、ガバナンストークンLDOの販売による資金調達プランについてオンチェーン投票が開始された。

Lidoで事業開発責任者を務めるJacob Blish氏が提出したプランは、Lido DAOのトレジャリーで保有する2,000万LDOを販売して、約40億円(2904万ドル)を調達するもの。2,000万LDOのうち1,000万LDOはリードインベスターのDragonfly Capitalに、残りの半分はDAO等の戦略的パートナーに割り当てる。

販売されたLDOに、Vesting(権利確定期間=ロックアップ期間)が無く、実質的に即時売却も可能な内容であるため、提案に反対する声も多かった。LDOは暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のステーキング銘柄であり、過去2週間の騰落率は+128.2%(CoinGeckoより)。

そのためオンチェーン投票では、①提案に全面同意、②提案に反対する、③1年の権利確定期間を付加するの3つの選択肢が設けられた。

投票が21日に始まるとすぐに、単一アドレスが1,500万LDOを①の賛成票に投じた。その後コミュニティが1,000万LDOの②反対票を投じるも、23日時点に2,000万LDOをロックアップなしで販売するプランが59.34%の支持を得ている。

関連:米大手VCのa16z、ETH2.0のステーキングを提供するLidoに80億円出資

巨大な賛成票

Lido DAOのフォームやSNSでは、1,500万LDOの賛成票を投じたのが、インサイダーではないかとの疑念が紛糾している。データ分析会社NansenのAlex Svanevik CEOは、このLDOが大手トレーディング会社Alameda Researchに関連するウォレットから送られたと指摘するも、単にOTC(相対取引)で顧客に提供された可能性もあると述べた。

人気Youtubeチャネル「UpOnlyTV」のホストで、Lido Financeの共同設立者であるCobie氏は、「機関投資家はガバナンスを通して利権を乱用してはならない」と、この提案に反対する立場を示している。

ベンチャーキャピタルは、自分が保有するトークン販売に関するDAO投票に参加すべきではない。

投票は7月26日に終了する。プランが可決されれば、2,000万LDOトークンをステーブルコインDAIに交換でき、Lido DAOの2年分の運営資金を確保できる。提案によると、Dragonflyとその他の戦略的パートナーへの販売を通して、Lidoの「stAssets(ステーキングした仮想通貨の代替トークン)」の採用を促進する目論み。

Lido Financeは今年4月に財務の多様化計画を開始。LDO総供給量10億LDOの3%に当たる3000万LDOを使った投資ラウンドで、約100億円(7,300万ドル)を調達した。投資ラウンドを主導したベンチャーキャピタル会社Paradigmは単体で15,120ETH(約65億円)を拠出し、残りはVCやエンジェル投資家が参加。約1年間の権利確定期間後に、1年間かけて段階的に配布する条件が組まれた。

6月には、運営コストやDAO貢献者への報酬を確保するために、LidoDAOで保有する10,000ETH(約20億円)を売却するプランが議論されていた。

Lido Financeとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できるリキッドステーキングの最大のプロバイダー。従来はロックアップされてきた資産の流動性(Liquidity)を解放できる利点がある。Lidoでは、ETHをステークして債権トークンstETHを受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

▶️仮想通貨用語集

関連:流動的ステーキングのLido、10,000 ETH売却を検討

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