SECの指摘に遵守か
米国の仮想通貨取引所Binance.USは銘柄の上場廃止を実施する予定を発表した。
上場廃止の対象はAMPで、入金は米時間8月15日21時から停止し、AMP/USD通貨ペアは同日の23時より廃止する。
Binance.USはAMPの取引廃止について、米証券取引委員会(SEC)が先月末にインサイダー取引の疑いでコインベースの元従業員を提訴する際に「有価証券」と指摘した9銘柄のうちの1つだと説明している。
コインベースはAMPを含む上述の9銘柄のうちの7銘柄を取り扱っているが、現時点では上場廃止といった措置をとっていない。また、SECの有価証券指摘を受け、コインベースはそれに対し、現行の証券取引法が仮想通貨の規制に適していないと指摘し、「実行可能な規制の枠組みの開発」を求める嘆願書を提出した。
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一方、SECは現在コインベースの未登録証券提供について捜査していることが先日ブルームバーグに報じられたことから、Binance.USはSECに目をつけられないよう自主的にAMPの取り扱いを廃止することにしたと考えられる。