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DeFiレンディング大手Aave開発者、ファントムの統合停止を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ファントムとの統合停止を提案

DeFi(分散型金融)レンディング大手Aave(アーべ)の開発者は2日、スマートコントラクトプラットフォームFantom(ファントム)との統合を停止することを提案した。

開発者Marc Zeller氏は、Aave V3(3月に発表されたAaveの新パージョン)のFantom版市場を凍結する案を提出。具体的には、ユーザーの債務返済や資金引き出し機能は維持するが、このマーケットへの入金や、新たな借り入れをブロックすることを唱えている。

提案の背景

Zeller氏は、背景としてまずクロスチェーンブリッジへの攻撃が相次いでいることを挙げた。特に、HarmonyブリッジやNomadブリッジへのハッキングに言及している。

クロスチェーンとは

規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。イーサリアムのスケーラビリティ問題を受け、様々なプラットフォームでクロスチェーン導入が進んでいる。処理速度の向上のため、高速なブロックチェーンとの連携で負担を軽減する方針だ。

▶️仮想通貨用語集

6月、Harmony(ONE)のエコシステムで構築された「Horizon Bridge」から14種類のトークンで計135億円相当が不正流出。約65,000のウォレットが被害を受けた。

関連:Harmonyブリッジ資金流出、被害者への補償にONEトークンの発行を提案

さらに今月2日にも、Nomadから約200億円相当の資金が不正に流出したばかりである。主に、暗号資産(仮想通貨)ラップドビットコイン(WBTC)、イーサリアム(ETH)、ステーブルコインUSDコイン(USDC)などが盗まれた格好だ。

関連:チェーン間ブリッジ「Nomad」でハッキング、WBTCなど200億円相当を損失

Zeller氏は、こうした状況下で「Fantom市場をAave上に維持することのリスクとリターンが釣り合わない」と述べている。

Zeller氏は「ブリッジングプロトコルを提供するAnyswapのチームは、誠実さと安全性に重点を置いている」と保留しつつ、たとえ潜在的なリスクが小さくても、現状としてFantomへのメインブリッジが故障した場合、ユーザー資産の価値がゼロになってしまうと懸念を示した。

また、AaveでFantomのマーケットサイズが小さいことも理由に挙げている。現在のマーケットサイズは900万ドル、オープンな借入ポジションが2.4億ドルと、Aaveの中では、アバランチ(AVAX)などに比較して目立った牽引力はなく、Aaveにも、毎日平均して30ドルの手数料しか入らないという。

あまりユーザー取引が活発ではないことに比べ、万が一ハッキング攻撃などが起きた場合にはユーザーが何百万ドルもの損失を被る可能very 性があり、維持するにはリスクが大きいとしている。

Zeller氏の提案はまだ承認されたものではない。一週間以内には、Aave V3でのFantom凍結についてコミュニティで投票が行われる見込みだ。

Fantom側のコメント

この提案について、Fantomの最高マーケティング責任者Simone Pomposi氏は次のようにコメントしている。

今回のガバナンス提案は、ブリッジのリスクを防ぐためとされているが、実際の理由は、AaveがFantomネットワーク上でリスクを正当化できるほどの市場シェアを獲得していないことにあるようだ。

FantomをAaveから削除するのはビジネス上では「合理的な提案」ではあるものの、「クロスチェーンブリッジのリスクという仮説により、提案を正当化するのはフェアではない」と主張した。

関連:初心者でもわかる仮想通貨Fantom(FTM)とは|注目点と将来性を解説

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