はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

なりすましメールによるフィッシング詐欺、仮想通貨企業が実例で注意喚起 北朝鮮のハッカー集団ラザルスと共通点

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メールを使ったフィッシング詐欺

分散型アプリケーションを開発するdeBridge Financeは、サイバー攻撃の標的になった経緯を公表した。

北朝鮮のハッカー集団「ラザルス(Lazarus)」の手口と共通点があり、攻撃が広範囲に拡大する可能性があるとして、Web3業界のプロジェクトに注意を促している。

この攻撃は、deBridgeの共同設立者Alex Smirnov氏になりすましたEメールで行われた。多くのスタッフは不審に思い触らなかったが、1人は添付されたPDFファイルをダウンロードして開いたという。

これがきっかけで内部システムへの攻撃が始まったようだ。攻撃の原因や目的、影響について調査した結果について、Smirnov氏は以下のように述べている。

分析の結果、受信したコードはPCに関する多くの情報を収集した。ユーザー名、OSやCPU、ネットワーク・アダプタ、実行中のプロセスなど。これらの情報を外部送信していることがわかった。

Smirnov氏はまた、DeBridgeが経験したセキュリティ侵害は、北朝鮮のラザルスによる他のサイバー攻撃で注目されたものと類似性があると指摘。Web3の全チームに対し、同様の攻撃を受ける可能性があるため、対策を講じるよう注意を促した。

送信者のメールアドレス全体を確認せずにメールの添付ファイルを開かないこと、また添付ファイルのチーム内の共有方法について社内規定を設けるべきだ。

関連:北朝鮮ハッカー集団ラザルス、コロナ給付金を装ったフィッシング詐欺を計画

ラザルスの脅威

22年に入り、ラザルス(Lazarus)は仮想通貨および取引所にターゲットを絞ったサイバー攻撃をますます活発化させているとの指摘がある。

3月にNFT(非代替性)ゲーム「Axie Infinity」専用のRoninブリッジから約750億円相当が奪われた事件や、6月にブリッジングサービス「Horizon Bridge」から総額135億円相当の仮想通貨が不正流出した事件についても、ラザルスによる犯行と報告されている。

なりすましメールによるセキュリティ侵害は、一般的なフィッシング詐欺の手口として横行している。ブロックチェーンセキュリティ企業Halbornの幹部David Schwed氏によると、ラザルスは給与情報などをファイル名に含めることで、人々の関心をそそるという。Axie Infinityのセキュリティ侵害は、偽の求人情報がきっかけだったとも伝えられている。

長引く経済制裁による疲弊に加え、コロナウィルス・パンデミックによる中朝国境閉鎖で孤立してしまった北朝鮮にとって、仮想通貨の窃取は、外貨を稼ぐ手段となっているようだ。

フィッシング詐欺

偽サイトに誘導するなどして利用者を騙し、認証情報や個人情報を詐取するサイバー犯罪のこと。電子メールにより不正サイトへ誘導し、利用者自身にサイトログインに必要なアカウントやパスワードなどの認証情報を入力させて詐取するもの。

▶️仮想通貨用語集

関連:英字メディアが警告、仮想通貨を狙う北朝鮮ハッカー集団ラザルスが活発化

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧