はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、ロシアへの寄付金を集めていた仮想通貨ウォレットを凍結

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウクライナ政府に協力して凍結か

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは、ロシア軍のために資金を集めていた銃製造業者の資産を凍結した。コインデスクが報じた。

具体的には、ロシアの銃製造業者Vladislav Lobaev氏のウォレットが凍結されたものである。Lobaev氏はロシア軍のために寄付を集めており、その一部は仮想通貨で調達していた。

ウクライナ政府も8月23日、「占領軍(ロシア軍)が軍事機器を購入するための資金を集めていた仮想通貨ユーザー」の資産をブロックすることができたと発表している。凍結された時点で、このアカウントには300万円(80万UAH)相当額以上が保管されていたとしている。

ウクライナ政府は、ウォレット所有者の名前は挙げていなかったが、Lobaev氏のテレグラム(SNS)チャンネルのスクリーンショットを掲載していた。

ウクライナ政府によると、Lobaev氏はソーシャルメディア上で、ロシア軍への資金援助の必要性について宣伝していた。また、定期的に写真やビデオコンテンツをアップロードしたり、仲間の活動家による宣伝文をシェアしたり、集めた資金の用途に関する報告を行ったりしていた格好だ。

Lobaev氏は、ロシアから武装支援を受けているウクライナ東部離脱地域、ドネツクおよびルハンスク人民共和国の軍隊のために装備を購入したと発表している。

ウクライナ当局はLobaev氏をテロリズムへの資金提供などの罪で訴えた。凍結されたウォレットの資金を没収する方法を検討しているとも説明している。

また、ウクライナ政府は「今回の凍結は、捜査当局が集めた証拠と海外の仮想通貨会社の協力により実施された」と述べた。

コインデスクの取材によると、Lobaev氏の息子Evgeny氏を名乗る人物は、Lobaev氏のバイナンスアカウントが凍結されていることを認めた。バイナンスはLobaev氏側に「アカウントを精査するために凍結した」とのメッセージを送っていたという。

Evgeny氏は、仮想通貨は寄付金の一部であり、他にロシアの法定通貨決済サービス「Yoomoney」とロシアの金融機関「Sberbank」の口座も利用していると答えた。

ブロックチェーンデータによると、Lobaev氏が資金調達に使っていたビットコイン(BTC)ウォレットは、4月下旬から6.4BTC(時価約1,800万円)以上を受け取っていた。さらに、イーサリアム(ETH)のウォレットでも3.25ETH(時価約70万円)、USDTのウォレットでも約12万円(840ドル)以上を受け取っていた。凍結時にはウォレットからほとんどの資金が引き出されており、最新の取引は7月下旬から8月14日の間に記録されていた格好だ。

バイナンスのコメント

バイナンスは次のようにコメントしている。

世界中のどの政府や法執行機関も、適切な法的権限を持っている場合は、その管轄区域のバイナンスユーザーに関して合法的な要求を行うことができる。

一方で、バイナンスはユーザーを保護し、法的に正当ではない、あるいは捜査方法に問題がある法執行機関の要請を拒否する権利も持っている。

バイナンスは4月より、欧州連合(EU)のロシア政府に対する経済制裁に準拠して、ロシア在住者などの取引口座を一部制限してきた。また、ウクライナ戦争が始まってから、ロシア高官の親族に関連する複数の口座を閉鎖してきたとも述べている。

関連バイナンス、ロシア高官関連の口座閉鎖を報告 制裁対応で

バイナンスとは

取引高・登録者数が非常に多く、世界的に有名な暗号資産取引所。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧