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ブラジル証券取引委員会、仮想通貨関連法案の内容に異議

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仮想通貨関連法案の修正求める

ブラジルの証券取引委員会(CVM)は、暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーの規制法案について枠組み変更を求めている。地元メディアが2日に報じた。

CVMは、この法案が各種トークンをデジタル資産または証券とみなしていないことを問題視している。

法案は現在、規制対象となるデジタル資産の定義について、「その発行、取引、決済などが法律や規制によって規定されているもの」をすべて除外するとしている。

したがって、このままの文言ではトークン化された不動産ファンドや、炭素クレジット、債権など様々な種類のトークンが、法律上はデジタル資産とみなされない状況につながることが懸念される形だ。

また、証券とみなさないことでCVMの規制対象からも外れることになる。CVMは以前は、仮想通貨規制を担当することに消極的であったが、役員が入れ替わった後に、この立場を変更した模様だ。

CVMのJoão Acciolyディレクターは、「暗号資産の定義、事前承認の要件、消費者保護規定」などの項目を改善すべきであると述べている。

この法案は、暗号資産サービスプロバイダーについての規則を定めるものである。対象となる企業について、政府から運営の承認を得ることや、顧客身元確認(KYC)、マネーロンダリング防止要件を課すことなどを規定している。

また、仮想通貨を「電子的に取引または送信することが可能で、決済・投資のために使用される価値のデジタル表現」と定義している。

ブラジル証券取引委員会(CVM)とは

ブラジル財務省と連携する独立機関。政策立案と規制を通じて、公正な金融サービス産業を維持することを使命としている。消費者保護や、市場の透明性維持、取引慣行の遵守、金融市場への投資の促進などの面で役割を果たしている。

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今後の選択肢

ブラジルの上院は4月に最終版の法案を承認したばかりであり、議会が最終的な修正を終えると、法案は同国大統領に送られ、大統領が署名して成立することになる予定だった。

法案の報告者であるExpedito Netto副議長は、CVMの要求事項を知らなかったと述べており、文言に修正を加えることはもう不可能な段階であると指摘している。

現在選択肢として浮上しているのは、まず、大統領が問題となっている条項について拒否権を発動して、CVMやブラジル中銀が仮想通貨規制にどのように関わっていくべきかを、別途政令で決定するという方法だ。

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その他に、法案の審議を一からやり直すことを唱える議員もいる。Carlos Portinho上院議員は「より法的な安全性を備えた最新の条文を作成するために、さらに議論する必要がある」と発言した。

仮想通貨を決済手段として認める法案も

ブラジルでは、6月にも仮想通貨関連の法案が下院に提出されている。

民事訴訟法の追加案であり、仮想通貨を通貨そのものではないとしつつも支払い手段となる金融資産として法的に認める内容だ。裁判所が仮想通貨を没収するための権限を強化する内容も含まれている。

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