はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブラジル証券取引委員会、仮想通貨関連法案の内容に異議

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨関連法案の修正求める

ブラジルの証券取引委員会(CVM)は、暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダーの規制法案について枠組み変更を求めている。地元メディアが2日に報じた。

CVMは、この法案が各種トークンをデジタル資産または証券とみなしていないことを問題視している。

法案は現在、規制対象となるデジタル資産の定義について、「その発行、取引、決済などが法律や規制によって規定されているもの」をすべて除外するとしている。

したがって、このままの文言ではトークン化された不動産ファンドや、炭素クレジット、債権など様々な種類のトークンが、法律上はデジタル資産とみなされない状況につながることが懸念される形だ。

また、証券とみなさないことでCVMの規制対象からも外れることになる。CVMは以前は、仮想通貨規制を担当することに消極的であったが、役員が入れ替わった後に、この立場を変更した模様だ。

CVMのJoão Acciolyディレクターは、「暗号資産の定義、事前承認の要件、消費者保護規定」などの項目を改善すべきであると述べている。

この法案は、暗号資産サービスプロバイダーについての規則を定めるものである。対象となる企業について、政府から運営の承認を得ることや、顧客身元確認(KYC)、マネーロンダリング防止要件を課すことなどを規定している。

また、仮想通貨を「電子的に取引または送信することが可能で、決済・投資のために使用される価値のデジタル表現」と定義している。

ブラジル証券取引委員会(CVM)とは

ブラジル財務省と連携する独立機関。政策立案と規制を通じて、公正な金融サービス産業を維持することを使命としている。消費者保護や、市場の透明性維持、取引慣行の遵守、金融市場への投資の促進などの面で役割を果たしている。

▶️仮想通貨用語集

今後の選択肢

ブラジルの上院は4月に最終版の法案を承認したばかりであり、議会が最終的な修正を終えると、法案は同国大統領に送られ、大統領が署名して成立することになる予定だった。

法案の報告者であるExpedito Netto副議長は、CVMの要求事項を知らなかったと述べており、文言に修正を加えることはもう不可能な段階であると指摘している。

現在選択肢として浮上しているのは、まず、大統領が問題となっている条項について拒否権を発動して、CVMやブラジル中銀が仮想通貨規制にどのように関わっていくべきかを、別途政令で決定するという方法だ。

関連パラグアイ大統領、仮想通貨法案を拒否

その他に、法案の審議を一からやり直すことを唱える議員もいる。Carlos Portinho上院議員は「より法的な安全性を備えた最新の条文を作成するために、さらに議論する必要がある」と発言した。

仮想通貨を決済手段として認める法案も

ブラジルでは、6月にも仮想通貨関連の法案が下院に提出されている。

民事訴訟法の追加案であり、仮想通貨を通貨そのものではないとしつつも支払い手段となる金融資産として法的に認める内容だ。裁判所が仮想通貨を没収するための権限を強化する内容も含まれている。

関連ブラジル議会、仮想通貨決済に前向きな法案が提出される

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/29 水曜日
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。
13:40
【2026年度】仮想通貨(暗号資産)の最新税制要望から読み解く今後の法改正シナリオ|Aerial Partners寄稿
JVCEAと金融庁が2025年に提出した仮想通貨税制の最新要望を解説。ETF導入、申告分離課税、株式等同等扱いの3つの改正シナリオと、今後の制度変更に向けて準備すべきことを整理する。
13:35
RWAトークン化企業セキュリタイズ、SPAC上場決定 評価額は約1900億円
RWAトークン化大手のSecuritizeが、Cantor Equity Partners IIとのSPAC合併により株式上場を発表。企業価値12.5億ドル、ブラックロックなど既存投資家が全株保有。市場シェア20%を占める最大手プラットフォーム。
13:25
米ビットコインETF、ブラックロック除外では年初来マイナスフローに
K33のアナリストが、米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFの年初来流入がIBITに集中していると指摘。ブラックロックの役割の大きさが示されている。
13:20
リップルやSBI出資のエバーノース、すでに154億円相当のXRPを保有=オンチェーンデータ
エバーノースが約3.89億XRPを購入し、投資額は9.47億ドルに達したことが分かった。既に5000万ドル以上の含み益を得ている。
12:39
万博提供のデジタルウォレット、約100万ダウンロード達成
大阪・関西万博で提供された「EXPO2025デジタルウォレット」が約100万ダウンロードを達成。会期中に累計590万件の取引を処理した。10月31日より「HashPort Wallet」へリニューアルし、マルチチェーン対応やDEX機能を搭載する。
12:05
Oasys、イーサリアムとのブリッジ対応を発表
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysが、イーサリアムとのブリッジに対応。異なるチェーン間での資産移動が可能に。分散型取引所での交換も開始し、IPトークン化への展開を加速。
12:05
『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲーム 11月上旬にリリース予定
Kyuzanがセガの人気IP『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲームを開発。MUSHIトークンを活用した期間限定カードバトルとして10月下旬にリリース予定。約90種類のムシカードが登場。
11:35
トランプ一族関与のワールドリバティ、USD1ポイント参加者に1.8億円相当のWLFIトークンを配布
トランプ一族関連のワールドリバティがUSD1ポイントプログラム参加者への報酬配布を発表した。提携取引所を通じて合計840万WLFIトークンが配られる予定だ。
11:15
テザーゴールド、時価総額3200億円に倍増 金の価格高騰を受け
テザーが金連動トークンXAUTの第3四半期証明書を公開し、スイス保管の現物金による完全裏付けを報告した。金価格上昇を背景に時価総額は8月から倍増し3200億ドルに到達。
10:55
サークル独自のレイヤー1「Arc」、テストネット始動 ブラックロック・ビザ含む100社超が参加
サークル社が新ブロックチェーン「Arc」のテストネットを開始。ブラックロック、ビザなど100社超が参加し、USDC を活用した次世代金融インフラの構築を目指す。ステーブルコイン市場は3000億ドル規模に成長。
10:35
ビザ、複数ブロックチェーンで決済網強化 4種類のステーブルコイン対応へ
決済大手ビザが複数のステーブルコインへの対応拡大を発表した。4つのブロックチェーン上で4種類のステーブルコインをサポートし、25以上の法定通貨に変換できる決済網を構築。
10:12
テラウルフとフルイドスタック、大規模なAIデータセンター開発へ グーグルが2000億円の債務保証
ビットコインマイニング企業テラウルフがフルイドスタックと新たなAIデータセンターを開発する。グーグルが約2,000億円の債務を保証し、契約収益は1兆円を超える見込みだ。
10:05
Secured Finance、JPYCの新プロダクト群を発表
DeFi開発企業Secured Financeは、ステーブルコインJPYCのプロダクトを発表。日本円市場の金利構造をブロックチェーンで再現して、世界の投資家が日本円金利にアクセスできるようにする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧