はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アートの分散型保有権をNFT化したプラットフォーム「STRAYM」が大幅アップデート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT化されたオーナー権

ストレイム アート アンド カルチャー株式会社は、NFT(非代替性トークン)分散型保有プラットフォーム「STRAYM(ストレイム)」の大規模アップデートで、Web3時代のアート流通を実現することを発表した。

アップデートでは、新たに「オーナー権NFT」が追加された。

オーナー権NFT

「STRAYM」は、2019年12月にローンチされたプラットフォーム。英国を拠点とする素性不明の人気アーティスト「バンクシー」や米国の芸術家「アンディー・ウォーホール(Andy Warhol)」など、世界的に名の知れた美術品に関するNFTを展開。

常に新しいアートの楽しみ方を提案し、アートマーケットを再構築することで、「より創造的な社会」「アートで楽しくなる世界」の実現を目指している。

今回のアップグレードでは、独自開発するブロックチェーン・スマートコントラクト「Fractional STRAYM Ownership Protocol(FSOP)」によって、分割オーナー権証明書をNFT化。これにより、複数のオーナーに分散できると同時に、高い改ざん耐性を備えた”権利証明”ができるようになった。

オーナー権とは各アート作品ごとに分割された”共同持分の単位”のこと。オーナー権NFTは、ユーザー間で売買することが可能なほか、2次流通市場(ストレイム内だけなく、他のNFTマーケットプレイスでも2次流通が可能)での転売時には、売買手数料の一部がロイヤリティとしてアーティストに分配されるため、創作活動を持続的に支えることにも繋がる。

分散型保有権のイメージ

これまで、人気作品のNFT価格は高額化する傾向にあったが、分割オーナー権によって、1人あたりの購入価格が抑えられる仕組み。ストレイム社はそのメリットについて、「一人では不可能だったことでも、”共助”の仕組みでスマートに楽しむことが可能になる」と説明している。

「STRAYM」は、2022年10月時点で、約60万超のオーナー権の販売を達成している。

また、オーナー権の累計購入額に応じたステータスによって、VIPプログラムに参加することができる特典も用意されている。

VIPプログラムは、「Supporter, Explorer, Backer Contributor, Patron, Partner, Benefactor」の7段階に定められており、各種VIPプログラムへのアクセスが可能となる。

少額からでも気軽に保有

また、すべてのアートNFTの公開価格は、最低100円から。入会金・年会費は無料で、取引手数料は売買価格の5%のみだ。

アート作品の維持管理にかかるコストは、STRAYMが一括負担する形式で、分割保有した作品は、年会費など一切かからずに無料で楽しむことができる。

なお、ひとつのNFT保有権を買い進めることで、最終的に一定割合で全保有権を買い取ることもできる。買い取った場合は、NFT作品を「STRAYM」以外のプラットフォームでも使用可能となるほか、現物のアート作品を受け取ることができる。

作品の価値が高まれば資産が増加して、経済的なメリットを受けられる可能性もある。

なお、今回のアップデートでは、従来の日本円払いだけでなく、暗号資産イーサリアムでの決済も行えるようになる。最も普及するデジタルウォレット「メタマスク」を通したログインによって支払いが可能となり、その場合は追加の本人確認書類の提出は求められない。

アート作品の保管場所は、大手倉庫業者の「寺田倉庫」をはじめ、安全な展示及び保管場所として認められる倉庫などの適切な環境かつ厳重に保管される。

公式サイトでは、今後のロードマップも公開されており、2022年4Q(23年1月~3月)には、ホワイトリスト(事前販売権)セールや、NFT発行機能が導入される予定。2023年1Q(4月~6月)には、トークン経済の実装も構想されている。

出典:STRAYM ART AND CULTURE INC.

STRAYMの取引ガイド

STRAYMのはじめ方は、次の通り。

  1. ウォレット接続
  2. 大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaなど同様、暗号資産(仮想通貨)のデジタルウォレットとして有名なメタマスクなどで簡単に接続可能。

  3. プロフィール作成
  4. プロフィール画面では、カバー画像やSNSのURLなどを自由に設定可能。

  5. オーナー権購入
  6. オーナー権は1枠からでも購入できる。日本円(銀行振込とクレジットカードにも対応している)やイーサリアムで決済可能。

  7. ポートフォリオ作成
  8. オーナー権を購入したら、マイページのポートフォリオで、取引履歴や保有データなど細かくチェックできる。

STRAYM

アカウントの作成方法

「STRAYM」でのアカウント作成は、OpenSeaのような他のNFTマーケットプレイスと同じく、メタマスクに接続するだけで手軽に行える。

FacebookやGoogleアカウントを使ったログインも可能で、登録後はNFT購入などが可能になるほか、先行販売の情報やイベントの告知などを受け取り可能だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧