CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨デビットカード比較/一部のカードが日本で使用不可に?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を日常生活で使えるデビットカードについて
数多くの仮想通貨デビットカードがICOで発表されています。どのデビットカードが主流になるかは予想が出来ません。
日本で仮想通貨を支払いに利用できる一部のデビットカードが利用停止
VISA等との提携上、仮想通貨デビットカードの利用が出来なくなるカードも出てきました。
有力な3つの仮想通貨デビットカードやそのトークンの将来性を比較
8月31日からアプリとカードが先行販売されるMONACO、イーサリアム系(ERC20)通貨を重視しているTOKEN CARD、既にアプリがマーケットに出ていて顧客を獲得しているTenX、それぞれを考察してランキング形式で紹介します。
目次
  1. 日本を含む複数の国で一部のデビットカードが利用出来なくなる
  2. これを踏まえ、最近増えたICOデビットカードやデビットカードトークンについて比較!
  3. TenX
  4. TOKEN CARD
  5. MONACO
  6. まとめ

CoinPostをご覧頂いている多くの方は仮想通貨に投資していたり、私生活で利用されていると思います。

最近ではbitFlyer(ビットフライヤー)が提供するサービスなどでビットコイン決済が浸透して来ているため、試しに使ってみよう!と利用された方もいるでしょう。

ビットコインの決済は上記のようにできる場所も増えて来ていますが、他のアルトコインでの利用はまだまだ手がつけられていない状況です。

そのような需要からデビットカードは多くの注目を受け、私達仮想通貨所有者から人気を集めていました。

日本を含む複数の国で一部のデビットカードが利用出来なくなる

そのデビットカードですが、日本を含む複数の国で利用出来なくなる、とのアナウンスがカード会社から発表されました。

VISA USがVISA EUを買収した結果、多くの仮想通貨デビットカードに決済システムを提供しているWAVECRAFT社がEU以外でのカード発行を停止、という発表です。

新規カード発行停止だけでなく、EU圏以外での利用が10月15日以降停止するため、既存の発行されたカードにもこの影響は及びます。

未だ詳しくは発表されていないためこれから各社から情報が開示されて行くと思われますが、WAVECRAFTでのVISA提供から他社へ提携先を変えてカード利用の再開はされるのではないかと予想されています。

上記のデビット利用者が10月15日までに注意すべきこと

10月15日までに上記のデビットカードに仮想通貨トークンの残高が残っている方は、上記の日程までに残高を使い切ることをオススメします。

これを踏まえ、最近増えたICOデビットカードやデビットカードトークンについて比較!

ここ最近になり、仮想通貨を日常で使いやすくするためのデビットカードのプロジェクトがICOで増えてきました。

その種類が増えるにつれて仮想通貨デビットカード業界の競争率は高くなっていますが、どのデビットカードが将来私たちの生活の主流になるかはまだわかりません。

今回はその中で現在最も注目されている3つのデビットカードMONACO、TOKEN CARD、そしてTENXについて比較しようと思います。

デビットカード 解説
第1位

TenX

現状最も成功している仮想通貨デビットカードプロジェクト。他のプロジェクトは試作段階だが、既にマーケットに出て顧客を獲得済み。利用時の手数料が無く、0.01%のキャッシュバックもある。
第2位

TOKEN CARD

ICOで新規発行が多いイーサリアムブロックチェーン上で動作する通貨(ERC20)の決済が出来るデビットカード。様々な企業と提携済み。利用時にTKNトークンをプールし、その後TKNトークンを消費することで還元を受けることが出来るサービスを搭載している。ICOが終了したばかりで、カードが発行される日程等は未定。
第3位

MONACO

ビットコインとイーサリアムが決済通貨として採用されている。多くの企業からサポートを受けているものの、未だ利用段階には至っていない。モバイルアプリとデビットカードの先行販売が8月31日から行われる予定。

第1位.TenX

TenXは仮想通貨のカード分野で現状最も成功しているデビットカードプロジェクトでしょう。

第1位の理由として、他のプロジェクトが試作段階である中、TenXは既にアプリがマーケットに出ており、他社より早く顧客を獲得し将来的にも一定以上のマーケットシェアが見込めるためです。

ICO時から高い注目度があり、一番早く資金調達を終了しています。

一つだけ不安要素を挙げるとするならば、PAY(TenXのトークン)の価格が4 USDで止まっているという点です。

しかしトークン上限枚数を上げたため、この価格は今のところ妥当であるとも取れるでしょう。

TenXトークン(PAY)の保有者は利用時0.01%のキャッシュバックをPAYで受けることが出来るため、TenXカードを利用する顧客を獲得するためのいいサイクルが出来ていることは間違い無いでしょう。

またカード利用時の手数料がかからないこともTenXの大きな利点といえます。

TenXの最終目標はより多くの通貨を利用可能にすることであり、トークン保有者はイーサリアムベースで報酬を受け取れるようになります。TenXは多くのデビットカードの中で一番可能性を秘めていて、将来性が見込めるカードであると言えるでしょう。

第2位.TOKEN CARD

イーサリアムを始めとした仮想通貨に興味がある方は、このトークンカードについて一度は聞いたことがあるかもしれません。

トークンカードはERC20という、最近ICOなどで新規発行が相次ぐイーサリアムブロックチェーン上で動作する通貨の決済がデビットカードで行えるものです。

Bancor、Melon Port、そしてDigixなどを含む、市場で大きいシェアを獲得している有名な企業と提携をしています。

トークンカードはCash&Burnというサービスを提供しています。これはToken cardのトークンを保有してる人がショッピングでカード利用時に少額のトークンをプールすることが出来て、TKNトークンを消費してその預け金の還元を受けることができるというシステムです。

要するに少しお得に利用出来る、ということになります。ウォレットから直接引き出されるため安全に利用できるということも利点と言えます。

しかしまだICOが終了したばかりの段階で、カードが発行される日程等は未定であるため、第2位としました。

トークンカードの運営はサービス開始までに多くの課題があることを示していますが、とても野心的で注目すべきプロジェクトであることが公式ブログの最新記事を読んでいても伝わってきます。

第3位. MONACO

MONACOカードは名前から世界の小国Monacoを連想させますが、Monacoでの決済方法ではなく、今後増え続けるであろう仮想通貨を世界中で利用できるデビットカードです。

既に多くの企業からサポートを受けているMONACOは、アイディアやサービスを運営していく上での方針は固まっている状況ですが未だ利用段階には至っておらず、期待とは裏腹に難しい状況に陥っているため第3位としました。

構想としては多くの通貨をこれから導入していく予定ではありますが、現段階ではビットコインとイーサリアムのみが決済通貨として採用されています。

最新発表ではMonacoモバイルアプリとデビットカードの先行販売が8月31日から行われる予定で、動向に関しては顧客や競合他社も注目しています。

またカード決済を導入する小売業者に関しては割引など商売の利点となるサービスを導入する予定で、今後のサービス追加や発表によって大きく状況を変える可能性も秘めています。

まとめ

最近になり数多くの仮想通貨デビットカードプロジェクトが発表されました。しかし比較すると、とりあえずICOはしたが未だ構想段階で利用出来るまでには至っていない、といったものが殆どということがわかります。

デビットカードは仮想通貨市場が大きくなるに連れて更に需要が伸びてくると予想されるので、トークン自体を投資として購入されている方も多くいると思います。現段階でどのようにプロジェクトが進行しているかを理解した上で購入することにより、確固たる理由を持った投資が出来るようになって、価格変動が起きた時に動きやすくなることは間違い無いでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。
08:30
コインベース、仮想通貨ビットコインの代替資産「cbBTC」をローンチ
仮想通貨取引所大手コインベースは9月12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムとベースチェーン上で展開した。
07:45
米SEC、採用方針が法違反の可能性
米SECは、メンバーを採用するに政治的な考え方を考慮している疑いが持たれている。米議員3名がゲンスラー委員長に書簡を送り、情報提供を求めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア